異世界転移に巻き込まれ、追放されたので自由に生きます。
鷲
第1話 異世界転移...
放課後になり部活や遊びに行く人、教室で楽しくお喋りしている人、そして机に顔を伏せて寝ている人がいる。
机に顔を伏せて寝ているのは児島 真『こじま しん』高校2年生。
いわゆるぼっちだ。なので放課後になっても声をかけてくる人もいない。
「ね~、今からカラオケ行かない?」
「さんせい~」
「え?俺も今同じこと考えててたわ~。もしかして俺ら相性いいんじゃね?」
「そんなことないんじゃないか?」
などというしょうもない会話が聞こえてきて目が覚めた。
「もう放課後か…」
すると
「うわ、ぼっち君起きたじゃん」
という声が聞こえた。こいつらはスクールカースト上位グループだ。
お前たちの声がうるさいからだろ。と思ったが無視して帰る準備をする。
準備が終わり帰ろうとしたとき教室が光に包まれた。
光が収まり目を開くとそこは教室じゃなかった。
横を見るとカースト上位グループもいた。
俺たちの周りには
ドレスを着ている者、紳士服のようなものを着ている者、鉄製の鎧を着ている者などがいた。
「皆様お聞きください」
よく通る声が響いた。声の主はドレスを着た美少女だった。どう見てもお姫様だった。隣には王様っぽいおっさんがいた。
「私はプレーニア王国の第一王女クリスティーナと申します。
ここは皆様のいた世界とは別の世界『アース』といいます。召喚の儀式で皆様
を召喚しました。」
やっぱり王女だった。
ほとんどの者が王女に見惚れていた。頬を赤く染め口が開いていた。
俺は美人だと思ったが見惚れてはいない。なぜなら女性にあまり興味がなかった。
王女の一言でだいたい現状を理解した。ラノベでよくある話だった。なら召喚した理由は魔王を倒してほしいとかだろうと思った。
「皆様には魔王を倒し、我が国を救っていただきたいのです」
予想通りだった。これは夢なのか?と思い頬をつねってみたが痛かった。
「なんだよこれ!いきなりこんなとこ連れてきて何言ってんだよ!」
と声を荒げたのは俺が起きた時に愚痴を言ってきた男、
高本 吉光『こうもと よしみつ』だった。
髪を金髪に染めて制服を着崩してその見た目通りチャラ男だ。
「こちらの勝手な都合で皆様を召喚してしまったことについては謝ることしかで
きません。申し訳ありませんでした。」
王女は目じりに涙を浮かべながら謝っていた。
それを見た高本はそれ以上何も言わなっかった。
それからは文官のような恰好をした男にこの国の説明をされた。
まとめるとだいたいこんな感じだ。
・この世界は剣と魔法のファンタジーの世界
・この世界ではみんな職業を持っている
・魔王は人類を滅ぼそうとしている
・魔王を倒せば元の世界に帰れる
といった感じだ
説明が終わり次にステータスを見てほしいと言われた。ステータスと頭の中で唱えるとわかるらしい。そしてステータスオープンと声に出せばみんなに見せられるらしい。
ステータスはLv1で3桁を超えるとすごいらしい。一般人はだいたい50あればいい方らしい
「ステータス」
すると頭の中に文字や数字が浮かんできた。
児島 真 『巻き込まれた異世界人』
職業 無職
Lv1
HP/50
MP/1000
筋力/60
速さ/30
スキル
・雷魔法 Lv1
・鍛冶 Lv1
・鑑定 Lv1
・空間魔法 Lv1
・言語理解 LvMax
ん?巻き込まれた者?嫌な予感がしてきた。
しかも職業が無職って…
「確認出来たら俺に見せてくれ。」
鎧を着た30代くらいのおっさんがそう言った。この人はこの国の軍の隊長らしい。
優しそうな見た目だがドラゴンボ〇ルに出てきそうな筋肉をつけていた。
「ステータスオープン」
蓮本 光輝『異世界人』
職業 勇者
Lv1
HP/300
MP/250
筋力/130
速さ/100
スキル
・光魔法 Lv1
・火魔法 Lv1
・剣術 Lv1
・身体強化魔法 Lv1
・言語理解 LvMax
「お~、職業勇者か。しかもステータス全部3桁か。」
職業が勇者だった男は蓮本 光輝『はすもと
こうき』
黒髪でイケメン、運動神経もよく頭もいい。物語の主人公みたいなやつだ。
次にチャラ男がステータスオープンと声に出す。
高本 吉光『異世界人』
職業 拳闘士
Lv1
HP/200
MP/80
筋力/90
速さ/70
スキル
・拳術 Lv1
・言語理解 LvMax
「ね~剣聖ってなに~?」
そう口にしたのは宮司 江梨香『みやじ えりか』
金髪ロングで胸元のボタンを開けてそこから見えるのは大きな胸。いかにもギャルっぽい。そして王女様に劣らないその見た目に学校でも一際目立っていた。
俺も正直かわいいと思っている。
ん?さっき女性に興味ないって言ってただろって?
……ちょっとだけ興味ある。っていうか女性に興味ない男なんていないだろ
「俺の職業が剣士なんだがその上位職が剣聖だ」
「へ~、ってことはあたしってすごいじゃん」
宮司 江梨香『異世界人』
職業 剣聖
Lv1
HP/250
MP/200
筋力/90
速さ/150
スキル
・剣術 Lv1
・身体強化魔法 Lv1
・言語理解 Lv1
そのほかのメンバーはこうだった
愛田 双葉『異世界人』
職業 魔法使い
Lv1
HP/80
MP/500
筋力/80
速さ/40
スキル
・回復魔法 Lv1
・言語理解 LvMax
倉知 麗美『異世界人』
職業 僧侶
Lv1
HP/90
MP/300
筋力/70
速さ/30
スキル
・水魔法 Lv1
・風魔法 Lv1
・言語理解 LvMax
「最後は君だけだ」
どうしよう...
俺だけ見せないことはできないしな...
「ステータスオープン…」
「「え...」」
「プwwww無職ってwさすがぼっち君w」
「しかも巻き込まれた異世界人って...」
おいチャラ男、笑いすぎだ
とそこで初めて王様が口を開く
「巻き込まれた異世界人に無職...おい!誰かこの無能を連れていけ!
お前はこの町から追放だ!」
口を開いたと思ったらいきなりすぎだろ...
「お父様!それはさすがに酷いでs」
「黙れ!無能はこの町にはいらん!」
王女様に食い気味で喋る。
俺の前に鎧を着た兵士が来て腕をつかむ。
俺は特に抵抗することはなかった。ふと王女様のほうに目線をやると目が合った。
瞳が潤んでいた。すると深く頭を下げた。
俺は城の外に放り出された
俺はなぜ抵抗しなかったかというと正直魔王討伐なんてめんどくさいからだ。
向こうから追放してくれてむしろ好都合だった。
こんな夢みたいな世界なんだ、自由に生きたいだろ。
しかしこの世界の知識が全くない。困ったな。
「とりあえず情報をあつめるか...」
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二人、人物紹介できなっかたので...
愛田
茶髪のショートカットで身長は低めで可愛らしい女性です。
運動神経いいです。あと何がとは言いませんがデカいです。
倉知
黒髪ロングでおとなしい感じです。ちょっとドジっ子。
あと何がとは言いませんが.......まぁこれから成長するんじゃないですかね...
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