第4話 アルゴス
9月2日 16:05
僕は近い将来を予想してみた。
AIやロボットなどによる代替可能性が高い職業に金目当てで近づく、詐欺師グループ。また、失職してテロリストになる可能性有り。
警備員、IC生産オペレーター、医療事務員、会計監査係員、学校事務員、給食調理員、梱包工、銀行窓口係、データ入力係、電車運転士、ホテル客室係、宝くじ販売人、ビル清掃員、製パン工、自動車組立工、非破壊検査員、マンション管理人、スーパー店員、製本作業員。
ギリシアにはハッカー4人組の木下未来(男子中学生)、竹内洋(大学生)、時任源一郎&田中浩二(弁護士)と、中山葵(アイドル)の5人がいた。
「中山以外は土屋あずさと面識がある」
僕はコーヒーを飲み終えた。メタクスルギオにある小さなカフェだ。
メタクスルギオはアテネの地区のうちの一つで、コロノスの東、ケラメイコスの西、ガジの北にある。メタクスルギオは過渡期にある地域であると描写され20世紀後半は長い期間見捨てられていたが、美術館や博物館、レストランやカフェがオープンしてからは芸術的でファッショナブルな地域であると言う評判を得ている。地元の美化や活気づける努力により、共同体の意識と芸術的表現を確固たるものとした。無名のアート作品が英語と古代ギリシャ語両方のセンテンス「芸術のための芸術」が取り込まれて引用され地区のあちこちに広がっている。花ゲリラも地域の美化を助けている。
その夜、渚と69した。本番前に彼女はイッてしまった。そして、夢の中でキノシタ・ミライがアルゴスって怪物の餌食になった。
アルゴスは、ギリシア神話に登場する100の目をもつ(あるいは体に多くの目をそなえた)巨人である。アゲーノールの息子。普見者(パノプテース)アルゴスと言われる。
全身に100の目を持ち、しかもそれらの目は交代で眠るため、アルゴス自身は常に目覚めている(別の伝承では、背中に第三の目があるとも、後頭部に二つ目があるとも言われる)。つまり、アルゴスには時間的にも空間的にも死角が無い。
神々の命を受け、上半身は人間の女で腰から下は蛇の形をしていた怪物エキドナやアルカディア地方を荒した雄牛の怪物を退治するなど、多くの手柄をあげた。
ミライはアルゴスに斧で首を切られて死んだ。
3日の夜、木下未来がプシリの廃屋で首を切り落とされて殺された。
プシリはアテネの「精肉地区」として知られ以前の邸宅がアーティストのスペースや小さな美術館に刷新され点在している。多くの建物は改修されファッショナブルなバーとなり、ここ数十年でアテネの街でも活発な場所となりギリシャの音楽レベティコに因んだ音楽レストラン "rebetadika"などが知られ、1920年代から1960年代にかけてシロスやアテネで開花した独特な音楽の形で、見付けることができる。 レベティコは多くの人々によって賞賛され、結果としてレベタディカではしばしば、歌ったり踊ったりして夜明けまで飲まれ、すべての年齢層の人々が所狭しと楽しんでいる。
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