警視庁特別捜査科

siro

第1話

'警視庁特別捜査科'

今日から僕はここに配属されるらしい。一週間前突然部長に呼び出され辞令を出された。

初めは何故自分がと何度も考えたし、部長にも掛け合ってみたがどうやらこの辞令を取り消す事は出来なかった。一交番のお巡りさんから何度も移動届けを出し幾度の試験を受け念願かなって配属になった刑事課もたった三か月で終わってしまった。確かに犯人逮捕に直接的実績を残したのかと聞かれれば答える事が出来ない所では有るがそれが移動の理由になるのか?どうせなら何か大きなミスを犯しそれが理由で飛ばされる方がよっぽど良かった。そんな事をダラダラと考えながら段ボールに一つずつ私物を詰めていく。たかが三ヶ月、物もろくに無い自分の荷物整理なんて10分やそこらで終わった。周りのお世話になった方に挨拶をし先輩にはまた何かで一緒に仕事が出来たらいいと言ってもらったが本当にそんな事思っているのだろうかなんて疑心暗鬼になりながらも僕は後ろ髪ひかれながらこの刑事課を後にした。

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