27日目 天井にガッツポーズ!

今日は静かな1日を先生たちは過ごしていた。


国分先生は自分のデスクでせんべいを食べながら雑誌を読んでいた。


見た目はおっさんがせんべいたべて雑誌を読んでいる姿にしか見えない。


その影からあの男がひそかに見ていた。


〈阿倍先生〉かわいらしいな~、国分先生


〈津島先生〉ん?なにか言いましたか?阿倍先生?


〈阿倍先生〉いえ!なにもないです!今日は静かだなって


〈津島先生〉そうですね。今日授業のない先生は自粛してますし


〈阿倍先生〉そうですね


と、休憩室にあるコーヒーメーカーでコーヒーを淹れる。


そして、出来上がると、話に戻った。


〈阿倍先生〉海外にもいけないですよね?


〈津島先生〉そうですな。ブルガリアとかイタリアとか行きたいですね


〈阿倍先生〉いいですね!ぼくはイタリアに行きたいです!


と、コーヒーに手を伸ばし飲もうとしたがカップが無かった。


〈阿倍先生〉ん?あれ?


阿倍先生の横でなにやら阿倍先生の淹れたコーヒーを飲んでいるお方が一名、ホッとしながら飲んでいた。


〈阿倍先生〉国分先生!?なぜここに!?


〈国分先生〉ん?なんでって、いい匂いがしたから...それと、私もイタリア行きたい、つれてけ


〈津島先生〉え(なんて自己満なやつ)?


〈阿倍先生〉え?話聴いてたんですか?イタリアすきなんですか?


〈国分先生〉いや、単純に興味あるだけ


〈阿倍先生〉なんじゃそら


〈国分先生〉それに、ほらおしゃれじゃん


と、コーヒー飲みながらニコッとさせていた。


〈阿倍先生〉で、では!コルナが落ち着いたら行きますか?イタリアに?


〈国分先生〉阿倍先生のおごりなら


〈阿倍先生〉え?あ、まあいいですけど...本当に?


〈国分先生〉本当に?なにが?


〈阿倍先生〉本当にいくの?


〈国分先生〉あたりまえやん。楽しそうやん


〈阿倍先生〉(よっしょあああ!ふたりきりでイタリアあ!!)


〈国分先生〉津島先生も行きます?


〈津島先生〉そうですね!ぜひ


〈阿倍先生〉なんだと!?


〈津島先生〉え?どうかしましたか?阿倍先生


〈阿倍先生〉いえ!なんでもないです


〈津島先生〉あ、でも彼女つれてってもいいですか?私、彼女いるので


〈阿倍先生〉そうなんですか(チャンス到来!)!?いいですよね?国分先生


〈国分先生〉全然いいですよ


〈阿倍先生〉(勝った!!!!)


と、両手で天井にガッツポーズをする阿倍先生。


〈国分先生・津島先生〉??


国分先生と津島先生は?になった。


とりあえず、この世の中が落ち着いたらイタリアに行くことになった。


ー 27 天井にガッツポーズ! ー おわり

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