21日目 急臨時テスト

2-A教室、5時限目古文。


〈国分先生〉おーす、おまえら今出してる教科書全部しまえー


〈椿〉え?


〈国分先生〉あー、聴いておどろけ。今日は急臨時テストでーす


〈要〉なんやと!?きいてない!おどろいたわ!


〈国分先生〉だって、臨時だし


〈椿〉ズルいぞ!本当はサボりたいだけだろ!


〈国分先生〉なわけあるか(まあ、ぶっちゃけめんどくさいから臨時テストにしたんやけど)!


〈国分先生〉おまえらの学力がどれぐらいかみようとおもっただけだ


〈椿〉本当かよ?


〈要〉本当は授業がめんどいから臨時テストに変えたりして!なんちゃって!はははっ!!


〈椿〉たしかにな!


〈国分先生〉...ぢっ!


〈椿・要〉え?今、ぢっ!て舌打ちしなかった?


〈国分先生〉なんのことー?してないよー?


と、先生はシラをきって舌打ちしたことを隠した。


〈国分先生〉ていうか!さっと、しまえ!


〈椿〉はーい


〈国分先生〉て、要はいいだろ?国語得意なんだから


〈要〉国語って!これ古文だし!


〈国分先生〉固いこというなよ


〈椿〉先生!おれも国語得意なんだけど!


〈国分先生〉いや、あのな椿、これは国語じゃなくて古文だぞ?


〈椿〉うわ!うぜえ!その顔!


〈国分先生〉早く用意しろよ!あ、ちなみに30点満点な


〈椿〉へいへい


と、ふてくされながら用意をした。


〈国分先生〉はーい、いまから25分な


〈椿〉みじか!


〈国分先生〉なんだ?短いのか?じゃあ40分


〈椿〉まあ、なんとか


〈国分先生〉じゃあ、35分に決定!


〈椿〉まて!40分っていってなかった?


〈国分先生〉だって、長くね?いいと思う?だって30点満点だよ?


〈椿〉い、いや先生がいいならいいんじゃあ?


〈要〉てか、はよやらないと遅くなるで?


〈坂尾〉今改めて実感したが、やはりバカだね君の友達


〈道久〉いやいや!せめて、アホといってくれ。それにおれ以外はだろ?


〈椿〉おまえらなにいってんの!?


〈国分先生〉おい、早くはじめるぞ、わかった40分な


〈国分先生〉はい、用紙を後ろにまわしてくれ


〈国分先生〉おーい!くばりおわった?


〈椿〉はーい!ぼく、ありません!


〈国分先生〉よし!じゃあ!40分でいくぞ!よーい...


〈椿〉まてよ!おれないんだぞ!?


〈国分先生〉え?なんだ、本当か、また、冗談なのかと。それテスト用紙だ


〈椿〉なんて先生だ...


〈国分先生〉ではいくぞ!35分!チキチキ急臨時テスト!開始!


〈椿〉おいまてや!こら!


と、言うものの、待ってはくれず35分で臨時テストが開始した。椿はそのあと帰ってきた用紙の点をみて、後悔したという。


ー 21 急臨時テスト ー おわり

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