「旅」「カオス」
亜中洋
毎日投稿する短編
前提知識
・「たかし」岡山の山奥にある暗黒精神開発秘密センターから逃げてきた少年
・「黒ギャル」大河ドラマのファン
・「グルメブロガー」グルメブロガー
・この3人は旅費を節約するために一緒に行動している
本編
「はいよ、昼飯はここね」
「ラーメン屋ぁ? メッチャ並んでんじゃん。あーしは早くリョーマ伝のロケ地巡りに行きたいんだけどぉ」
「まぁまぁ、いいじゃないですか」
3人はラーメン屋の行列に並ぶ。
「探したぞ。さぁ我々のところへ来てもらおうか」
暗黒精神開発秘密センターの職員が3人やってきた。
「あアッ!? 列に横から入ってクんじゃねーよ!」
「クッソいらつくんですケド〜? お前達、やっておしまい!」
「応!」
列に並んでいた客達がセンターの職員に暴行を加える。
「今気がついたけど、“ボコボコにする”って暴行からきてんすかね?」
「殴った後の顔が凸凹になってるイメージもあると思うけどな」
3人はラーメン屋に入る。
「いらっしゃい、何にしゃす?」
「えー、醤油ラーメン4つ」
「2つで十分ですよ!」
「あアッ!? ナメてんのかダッテメッ!!」
「そこのお客さんの分は必要なくなるからですよおッッ!」
ラーメン屋の店主はエプロンをぬぎぬぎして白衣姿になった。なんてこった! 暗黒精神開発秘密センターの職員だ!
「トゥアッ!」
職員が麺の湯切りで熱湯を飛ばしてくる。
「グぉぉッ、メイクが溶けたじゃねぇかこのヤロー」
黒ギャルがカウンターを乗り越えて厨房の中へ。
黒ギャルは湯切りされたばかりの麺を鷲掴む。
「オラオラーおめーのハゲ頭にピッタリのカツラをこしらえてやるよぉ」
職員に麺を押し当てる。
その様子を写真に撮るグルメブロガー。
「この店の記事はこれでいいな。そろそろおいとまするでござるよ」
3人は店の裏口から外へ。
偶然停めてあった三人乗りの自転車を漕ぎ出す。
「次はどこに行く予定でござるか?」
「急なござるキャラは何だし」
「そちらもギャルキャラ忘れてるときがあるでござるよ」
「ところで次はどこに行くんです?」
「それは・・・・・・」
実はこの黒ギャルとグルメブロガーが暗黒精神──の職員というオチにしたらいいと作者は思いました。
それを乗り越えてたかしと逃避行するとさらに好(ハオ)。
「旅」「カオス」 亜中洋 @anakayo
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