北海道編① 人生最長の8分間の巻

北海道編① 11日目


フェリーの甲板の上で星を眺めながら寝転がっていると船員さんに怒られました。

甲板で寝ようとしていると思われたようです。すごすご退散。

4時14分夜明けを見るためにまた甲板に戻ってきました。

まだ明けぬ空を照らす満点の星、どこまでも広がる水平線。

徐々に登ってくる朝日が夜空をオレンジ色に染め上げます。

すれ違う船を見送っていると陸地が見えてきました。

5時48分苫小牧港に到着。とうとう北海道上陸です!

セイコーマートを見つけてテンション↑

北海道編ではこの後たくさんお世話になります。

6時51分マルトマ食堂に到着。7時前とは思えない大盛況です。

やっぱり北海道初飯は海鮮が食べたいという事で海鮮丼を注文。

あまえび 北寄貝 ウニ あわびなど9種類の贅沢な海鮮丼を頂きました。

朝から大満足です。ここから100km離れた札幌にいざ出発!

と言いたい所ですがカメラの電池がヤバゲなので充電がしたい。

フェリーでほぼ寝れていないので体力的な充電したい。

という事でマンガ喫茶に3時間パックで休憩。

仮眠をとって札幌までのルートをパソコンで再確認して再始動!

(ここでもっとちゃんと確認しておけばよかった)

12時まずは支笏湖24kmを目指します。天気は快晴!

ほどなくサイクリングロードへ。

『危険クマ出没』の看板が北海道感ありますね。え?2週間前に熊出たの?大丈夫?

木立に挟まれたサイクリングロードは幻想的で道も舗装されていて走りやすいです。

雄大な山と茂る森は心地よくあっという間に終点に到着。13時。

北海道感と言えば近くを流れる千歳川の看板には川の名前の由来が書かれています。

アイヌ語から成り立っている北海道の土地名ならではですね。

北海道以外では見た事ないですが道内ではたくさん見かけます。

シコッ→支笏→千歳になったいきさつなど地名の由来面白いです。

そして北海道からの洗礼もを受けます、コンビニどころか自動販売機もない!

この旅始まって初めての水不足!!北海道舐めてた!!

信号もないので休みなく漕ぎ続けて1時間30分水分はとっくにない!!

汗で背中はびしょびしょ、14時までに吸水できなかったら何か考えないと。

13時45分支笏湖に到着。脱水する前に着けて良かった。

自動販売機で飲み物を買って一息。

動物の生態について剥製も展示されていたので少し立ち寄り。

シマリス可愛いですね。熊は勝てそうにないです。

14時支笏湖遊覧船へ。湖の透明度は日本一らしく底まではっきり見えます。

船の中の窓から水中の様子も観察できます。数百の魚の群れが飛び交っています。

(アメマス エゾウグイ ヒメマス ニジマス)

深い青をたたえる場所は深度100mとか。

空、山、湖、森と大自然の全てが一望できるこの贅沢。お勧め絶景ポイントです。

観覧を終えて昼食へ、お食事処トントンでヒメマス天丼を頂きます。

絶景と美食、全て堪能しました!支笏湖最高!!


15時20分さきほど遊覧した支笏湖を横目に眺めながら札幌へと向かいます。

今までで一番美しいサイクリングロードかも!と大はしゃぎしています。

湖面に反射する太陽光がまぶしすぎて目が開けられなくなったりしてますが。

15時45分幌美内(ホロピナイ)から支笏湖にジャボン。気持ちがいい。

ク□ックスっぽいサンダルで走行してるのでそのまま浸かってそのまま出ます。

水中の動画も撮ってみましたがはっきりくっきり、本当に水質が綺麗です。

10分ほど水遊びして時刻は16時 札幌までは42km。

支笏湖から延々と登坂でしたがここからは登山です。想定してなかったー!

支笏湖の標高240mからひたすら自転車で登ります。

4号線の最高到達点を優に超え17時20分最高点に到達。きつかった。

なんと標高597m。参考までに高尾山が599mです。やっぱり登山じゃん。

さっきまでの最高気分が吹き飛ぶほど疲れました。膝が砕けそう。

漕いで降りて押して漕いで降りて押して…。気分は賽の河原。

こりゃ地獄だ…。と延々と続く山道に愚痴る2時間。

ところが本当の地獄はココから…。

最高到達点からの下りは安全バーの無いジェットコースター。

時速は60kmを超え車と同じ速度で下っていきます。

ていうか車の人の頭がおかしい、なぜ並走してくるのかコレガワカラナイ。

行くか引くかしてくれよ…とキレながら数センチの横の車間に注意。

思い切って車道の真ん中走ればよかったと思いつつとにかく操作に全集中。

「速度落とせばいいじゃん」という声が聞こえてきそうだが残念ながら無理。

あまりの速度にブレーキをかけると車輪がはじかれてバランスが崩れるという悪循環

急ブレーキはかけた瞬間吹き飛んで死にます。速度は一切落とせない。

命がけの絶叫マシンにしがみつく事約8分。7km。

この人生で最も死に近づいた濃密な8分間は忘れる事の出来ない

人生のトラウマとして今もなお色濃い思い出です。

ロード乗りの人は左右のハンドルに2リットルのペットボトルをぶら下げて

リアにお米を10kg載せて下ってもらうと同じ気持ちになるかも(想像)

残りは先ほどと比べて緩い坂を気持ちよく下って行くだけです。

17時45分『ようこそ札幌市』そのまま市内へ。

18時15分にはもう日が落ち始めました。今までより1時間早いですね。

18時42分市内に入る頃にはもう真っ暗です。

この後は軽く市内観光をしてお風呂に行って宿泊地探し。

というのも札幌には今までにないほどマンガ喫茶がありますから

明日のアクセスと値段を考えて少し吟味してます。

すすき野を冷やかして帰ってくるともう22時を過ぎてました。

自転車を置いて近くの焼肉屋さんへ。久しぶりのホルモン!旨い!

ビールも飲んでご満悦。23時20分宿泊地に向かいます。


走行距離112・7km 走行時間7時間35分

瞬間最大時速は60・9kmでした。ひえー。

明日はどうしようかなー 現在ノープランです。

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