自主企画への参加
1. 『鏡の誓い』プレミス
自作『鏡の誓い』(異世界ファンタジー, 完結済)を
フィルムアート社主催の自主企画に則り分析してみました。
回答日:2021年7月25日
『鏡の誓い』作品ページ
https://kakuyomu.jp/works/1177354055339416953
自主企画開催ページ
https://kakuyomu.jp/user_events/16816452221275825039
● ○ ●
【エクササイズ】
■ 主人公は誰?
■ 主人公は平凡か、非凡か?
平凡
■ 冒頭で主人公はどんなシチュエーションにいるか?
校外学習、班別行動中で屋外を歩いている
■ 冒頭での主人公の状態は?
不機嫌。クラスメイトとなじめず、ちょっとした会話に疲れている。
■ 主人公または敵対勢力によって、それはどう変わっていくか?
異世界に連れて行かれることで、クラスメイトと物理的に距離が離れる
■ 主人公が置かれたシチュエーションは平凡か、奇抜か?
奇抜(ふつう存在するとは思えない、異世界に連れてこられる)
■ 主人公の目的は?
「自分が居心地よくいられる場所」を見つける
■ メインの敵対者は誰? 人物でなければ何と敵対する?
居心地の悪い環境を変えられない主人公(椎名)の精神的な弱さ・無知
■ 「普通の世界」にいる主人公が葛藤や対立を体験し始めるのは、
どんな災難が起きるからか?
椎名を異世界(以下、鏡界)から追い出そうとする勢力が襲ってくる
■ その災難に対する主人公のリアクションは、どんな葛藤と対立を生むか?
[椎名]元々住む世界(以下、現界)に戻るべきか否か悩む。
[主な登場人物]椎名への対応で鏡界に住む人々の意見が割れる
■ その葛藤と対立はすんなり解決せず、ストーリー全体を通して続く。
その理由は?
椎名にとって居心地の良い場所は「鏡界」。しかし、その「鏡界」から居心地の悪い「現界」に戻ることを強いられる。椎名は心の整理がつかない。
椎名の現界←→鏡界間の移動には、鏡界の少年、ソウヤが関わっている。ソウヤにとって居心地の良い場所は「現界」で居心地の悪い場所は「鏡界」。
自分が本来住むのとは別の世界を求めるふたりの言動に、鏡界の人々は否応無く動かされる。
■ このアイデアに説得力はあるか?
現実逃避をしたいと思ったことがある人にとって、「ちょっと逃避したら、戻りたくなくなった。しかし理性では戻らないといけないのはわかっている」というのは身に覚えがある葛藤だと考える。
■ このアイデアに独自性はあるか?
「居心地の悪い場所から逃げたい」という普遍的な欲求を解消するためのヒントが、「異世界(鏡界)特有の技術にある」という点、かつその技術から着想を得た人との付き合い方を、「現実世界」で活かす点は独自性があると考える。
■ 他の類似したストーリーとの違いは?
『猫の恩返し』
[類似点]湖を伝って異世界に行く点、主人公が現実逃避の気がある点などが似る。
[相違点]主人公は異世界の住人に受動的に助けられるのではなく、助かるために能動的に行動する
『エヴァンゲリオン』
[類似点]他者を拒絶する思いがバリア(「盾」)になる
[相違点]バリア(「盾」)の原理から、主人公が人間関係を改善する糸口をつかむ
■ どうすれば独自性を高められるか?
鏡界独自の技術、「盾」を椎名自身が習得することで
・主人公が助かるために、能動的に行動する
・人間関係を改善する糸口を自らつかむ
という、上述した他のストーリーとの相違点≒独自性を生み出す。
■ ストーリーの焦点は?
椎名は、「自分が居心地よくいられる場所」を見いだすことができるのか?
■ ジャンルは?
異世界ファンタジー
■ 読者層は?
女子中学生
⇒特に、自分のいるコミュニティに対して
言語化できない居心地の悪さを感じているひと
居心地の悪さからどう逃れたらいいかわからないひと
■ 質問への答えを見ながら、プレミスとしてひとつの文にまとめて下さい。
あなたのストーリーのプレミス(ひとつかふたつの文で表して下さい)。
クラスメイトとの関係に居心地の悪さを感じていた女子中学生の椎名は、ある日突然現れた少年、ソウヤに手を引かれ「鏡界」に連れて行かれる。鏡界の指導者に助けられ、独自の技術「盾」を教わることで充実した日々を送る椎名だが、自らの異世界移動が鏡界に危機をもたらしていることを知り解決に奔走する。
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