読まれるあらすじを作るために大切なこと
最近、「平凡なサラリーマンが異世界生活を満喫しながら魔術師になりました~異世界へ通じる扉が発明されたのは秘密です~」のあらすじを手直ししました。
もともとの内容でも悪くなかったものの、今の自分が見た時に削れるところ、書き足した方がいいところが見当たりました。
前話でタイトルの重要性について書きましたが、次いであらすじも重要です。
お気づきの方も多いと思いますが、まずタイトルで読むか読まないかの最初の判断があり、タイトルに興味を惹かれてからあらすじも見てみようとなると思います。
そう考えると、本文だけでなくあらすじも磨き上げた方がいいことになります。
・あらすじはキャッチコピーの発想法などと共通点がある
・作品の要点を伝えることが目的
・作者がストーリーの流れを理解していれば書ける
本文やプロットに関しては、小説やシナリオに特化した技術が必要なのですが、あらすじは短めの文章なので、キャッチコピーに近い部分があります。
少し前から伝え方についての本を読んでいて、そういったジャンルから技術を取り入れると、短い文章に伝えたいことを凝縮する技術が身につきやすいです。
あらすじに限ったことではないですが、小説を書こうと思った時に情報源を小説だけにするのはもったいない気がします。
映画、漫画、音楽などからインスピレーションを受けることは可能ですし、短い文章でインパクトを与えるなら歌詞の方が強いと思います。
……ここで休憩に入らせてもらいます(笑)
今回の主題は「読まれるあらすじを書くこと」ですが、小説を書く技術の向上は一本道ではないと感じています。
どういうことかというと、指南本を読む→すぐに書きたい作品が思い通りに書けるとはいかないことの方が多いのではと思うわけです。
――これを読まれている皆さんはいかがでしょうか。
私自身、指南本からシナリオ創作術に至るまで、何冊か読んできたものの、すぐに取り入れられる技術以外はすぐにできるようにならなかった気がします。
どうしても、試行錯誤とインプット→アウトプットの過程は避けて通れないような印象を持っています。
おそらく、自転車に乗れるようになるまでと同じで、乗れるようになればなんてことはないものの、乗れるまでは補助輪やアシストが必要なんだと思います。
回りくどい説明になりましたが、読まれるあらすじを書くにはこんな感じです。
・作品の内容を要約しながらも読み手が心惹かれる内容にする
・インプット→アウトプットの繰り返しで「書く技術」を磨く
・人気作品のあらすじを読んで、いいところを分析する
結論が飛躍しますが、最終的には書くことを楽しめるかどうかが一番重要なポイントになると思います。
最近、ビジネス書や思考法などの本、テレビ番組で有名ではないけど成功している人(一般人に近いので参考にしやすい)から学ぶことが多いと感じています。
どの媒体、どの人にも共通しているのは「情熱」を傾けられる分野に取り組むことの重要性を示していることです。
カクヨムで小説を書くことを情熱と表現してしまうと、どこか重たい感じやガチすぎる印象を受けるかもしれません。
しかしながら、情熱とは言わないまでにしろ、作者が心から面白いと思える小説ならば、自然と書くのが楽しくなると思います。
それを踏まえた上で、「書き手の楽しさ」を読み手に伝えるには「伝える技術」がどうしても必要になってきます。
小説というかたちを経由すると分かりにくいですが、「この作品はここが面白くて、こういうストーリーなんだよ」というのをコンパクトにしたのがあらすじだと考えて頂くと分かりやすいでしょうか。
つまるところ、「面白い映画や漫画に出会った時、その感覚を誰かにシェアする」のと同じようなことです。
そして、「読まれやすいあらすじ」にするには作品自体が面白いこと、作者があらすじに要約して伝える技術があることがポイントになります。
あらためて、要点をまとめたいと思います。
・読まれることは目的になるが、書くことを楽しめるのは大切
・作品の面白さをコンパクトにして伝えるのがあらすじ
・その作品自体が面白いことは前提条件
今回は「情熱」という言葉を使いましたが、書くことを楽しめるというのはとても大事なことだと思います。
自身の作品を読み返していても、執筆が充実している時期の方が単純に面白いですし、文章の流れも自然で読みやすい印象でした。
前回はタイトル、今回はあらすじについて取り上げてみました。
タイトルもあらすじも短い文章で惹きつけることはできますが、一番重要なのは本文だと考えています。
もちろん、いい作品が書けても読まれないのは悲しいので、「読まれるための入り口」として、優れたタイトルやあらすじが必要なんだと思います。
今回は肝心の技術の部分まではカバーできないので、伝え方や文章術の本から学んでみると要約する技術が身につくはずです。
大学で小論文やレポートを書く機会があった場合、文章を書く経験が絶対的に多いので、その辺はアドバンテージがあると思います。
しかし、そういった経験が少なかった場合は文章術の基礎を学ぶことで、劇的に文章力が上がる可能性もあるかもしれません。
書くことは奥が深いですが、やればやるだけ身につくものだと思います。
だからこそ、土台となる技術の底上げは価値があるはずです。
あらすじからそれてしまいましたが、今回はこの辺で。
次回のテーマはいくつか候補があるので、近いうちに更新したいと思います。
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