あえて言おうネガティブな感情を否定するなと
他の方のエッセイにインスパイアされて、今回のテーマを思いつきました。
「カクヨムで読まれるために」という方向性からずれてしまいますが、お付き合い頂けたら幸いです。
「自分の作品が読まれない」
「自分の作品はもっと読まれるべき」
こんな嘆きをツイッターで目にすることがありました。
前者はともかく後者は見かけた際に、痛々しく感じることもあります。
ツイッターでフォローしている方が定期的に似たようなことをツイートしており、深い闇を感じてブロックさせて頂いたこともありました。
……あっ、これだいぶ前の話です。
ところで私自身は、心理学やカウンセリングをかじっているので、少しばかり人間心理に詳しかったりします。
「♪~病んでるヤツは大体顔見知り~」
○ラゴンアッシュばりにそんなリリックが口を突くほどにメンタルヘルスは縁深い分野です。
前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に入ります(笑)
今回取り上げるのは、ウェブ小説で活動する上でネガティブな感情は否定しない方がいいというテーマです。
・一生懸命書いたのに読まれない、読者が増えない
・交流したいと思ってコメントしてみたものの、思うような反応が得られない
こんなことが、わりとよくあるのではないでしょうか。
一応、自身のことを打ち明けておくと、作品がもう少し読まれたらいいな~ぐらいのことは思ったりします。
最近はリワードもあるので、最低払い出し金額に達したいなと思うことも。
例えば今回のテーマに当てはめると、だいたいあらすじや内容が似ているのに、自分の作品はパッとせずにもう一方の作品が注目を集めている場合、ネガティブな感情が起こりやすいと考えています。
ウェブ小説だと特殊に思えるかもですが、構造的には職場で同じぐらいの働きの同僚が評価されているのを見て、嫉妬心が芽生えるのとよく似ているでしょう。
恨み節はみっともない、それならもっといい小説を書けばいい。
時にこんな論調を見かけることもあります。
それは正論です。全く以てその通り。
しかし、正論という枠の中に収まりきらないのが人間というものです。
それを分かっていても、ネガティブな感情が湧いてくる時はどうするか?
そんな時は、自分の中のネガティブな感情を認めて下さい。
悔しいでも憎たらしいでも、もっと評価されたい、何でもかまいません。
そう思っているのに抑圧しすぎると、精神衛生上よろしくありません。
まず手始めに内なるネガティブな部分を認める。
それが大きな第一歩と言っても、言い過ぎではない気がします。
また、プロになりたい、小説を出版したいという志はすばらしいと思います。
ただその一方で自分に負担をかけすぎている人を定期的に見かけます。
私がよく例えに出すのですが、何年も前に交流があってプロになった方の話です。
その方は定期的に出版社主催のコンテストに応募していて、最終的にプロになりました。少し前にどうしてるかな~と思って検索してみると、現役のプロ作家として活動されていました。
厳しいご時世に年単位で生き残っているのはすごいことだと思います。
その方のブログをリアルタイムで読んでいて印象に残ったのは、「十円ハゲができるほどストレスを抱えながら書いていた」という内容です。
プロになるという信念があればこそ為せるものだと思いますが、果たしてそこまで自分を追いこんでまで、やってみたいかという疑問が浮かびます。
適度な緊張感はカンフル剤になるものの、やりすぎては潰れてしまいます。
展開を構築して文章を書き、全体のバランスを整える作業は脳にけっこうな負担がかかります。そのため、結果的に心身に大きな負荷がかかる可能性もあります。
楽しんで書かれている方に申し上げることは何一つとしてありませんが、無理をしているように感じた方は小説との程よい距離感を探してみるといいかもしれません。
人間心理が執筆や小説の内容に及ぼす影響についてもネタがあるので、またの機会に書くことができればと思います。
【追記:2021年6月6日】
改めて読み返すと勢いで書いた感がありますね(照)
アマチュアのウェブ作家はプロのようにシビアな水準は要求されないので、精神衛生的に健康に続けられることが一番だと思います。
ネガティブな気分の時は適度に息抜きをして、楽しく書ける時に執筆する方が息長く続けられるような気がします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます