2章

【15】猫人族って……

 今日もいつもと変わらない陽気な日だ。

 此処にいる奴らには、普段通りに接して貰うように言ってるから、俺も普通にできる。

 最近ソールに2㎜くらいは一般常識が備わったようだ。

 最近は真面目に生きるようになった。

 理由は【おめでた】らしい。

 良かったな!ソール!産まれるのは3ヶ月後に卵で産まれて羽化に半年らしい。


 ウランは最近は犬人族のラスクと仲がいい。

 ウランに鍛えてもらっているので最近はラスクも強くなった。


 そんな時ルドラが帰って来た。

 最近ルドラに任務を与えていたのだ。

 勿論、人間の動向だ。



『我が主!戻りました。

 現在人間は猫人族と戦争になりそうです。

 人間の数"200"猫人族"50"

 数に差はありますが猫人族も引く感じはありません。

 多数の死者が出ると思われます』


『猫人族は強いのか?』


『いえ、聞かない名なので何も分かりません』


『ゲイトで知らんとなると別名があるのか?

 それよりも人の数だ……4倍だと?

 数的に考えればクエストを受けたギルドの連中だろう。

 あとは、輩の集まりか……領土拡大の為にギルドは使わないだろう。

 じゃーなぜギルドなんだ?

 それほどに人間には脅威なのか?

 何れにしても確かめる必要があるな』


『ルドラ、ソール、ウラン行くぞ。

 今回はラスク、君も着いてきなさい』



『ラスクも成長して人化出来るようになっていたし、姿は……

 最早、狼……あんなに可愛かったのに……

 感覚的な話をすると、トイプードルと思って飼っていたら突然ハスキー犬になった感じ。

 別物ですやん……

 ソール達よりは圧倒的に劣るがまぁ何事も経験だね。

 実戦が1番成長するからね』


 ルドラの背に乗り現場に移動。現地に近づいて来たので例の猫人族を見たところ……


『猫じゃないじゃねーか!

 誰だよ!猫って言った奴!神経疑うわ!

 あ・れ・は・ライオンです!!

 まじで三毛猫みたいなの想像してたわ!』


『あれは、獣人族ですね。

 確かに猫もいますよ。ただ戦闘集団に猫はいないです』


『ラスク、的確な答えありがとな。

 じゃーどっかのバカが間違えて今の事態か、誰だよ!』


『えーっと……その……言いにくいのですが……

 もしかすると竜人族の祖先かもです……』


『お前の部族か!!

 まぁ確かにお前らから見れば飼い猫レベルだろーな!

 だが、種族名を呼ぶときは正式名称で呼びなさい!

 出来る限りね!!

 さて、真面目な話するが、この戦いは状況を見たいので現状は参戦しない。

 人間の奴等の思惑も気になるからな。俺が指示を出すまで動くなよ』

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