【3】討伐してたら変な奴に出会いました

『ここら辺は雑魚モンスターしかいなくて、大体レベル1~5って言ってたな。取り敢えずあの森にでも入るかな……』


 ギャオーギャオー!ドスンドスン!


『いや、いつの時代だよ!異世界なんでもありか!

 それに、あの恐竜がレベル1~5には思えないんですけど!!』


 健汰は森の入り口の所で、可愛いモンスターを発見する。


『ひ弱そうな見た目で、可愛いなぁ……

 そうだ!レベル見てみるか!』


 "ピピ"


『ふん、なになにレベル30??

 はい?え?

 いやいや聞いてた話のレベルが6倍なんですが!』


 振り返ると食べられそうになったので、さっき食ったつくねの串をぶっ刺したらヘナヘナと萎んで死んだ。


『なにこの展開!ギルドマジ無能やないか!

 そりゃ朝から酒飲むわ!』


 その時、草陰から話しかけられた。


『ちょっと君。上着を貸してくれないか?さっき盗まれてしまったようだ。これではここから動けん』


『ああ、いいよ。ってかやるよ』


『おおー、なんと慈悲深い』


 ゴソゴソ…………


『よしこれで大丈夫だ!

 先程は草陰からすまんかった。

 私の名は【ソール】旅の者、感謝するぞ』


『いや!下履けやー!最も隠さなきゃいかん所やないか!

 お前はあれかい?18禁狙いか!?そんなの求めてないんですけど!!』


『リザードマンではこれが普通なんだが……

 実際見えんだろ?

 隠してるから大丈夫だ!』


『普通って!上だけ着衣して下はスッポンポンは、客観的にないわ!!リザードマンは変態集団なのか!?

 いいか!?爬虫類じゃねぇんだ!

 亜人って事は人の要素もあるだろ!

 それに、隠してるって……どこにだよ!』


『いや、ここら辺に……』


『指差すな!仕方ない……これでも履いてろ!』


『おーすまん!

 そうだ私の友になってくれ!

 こんなに親切にしてもらったのは初めてだ』


『どんなタイミングで友達申請だよ!

 なんか、色々分かってきたわ。この世界もだが、住まう者もエグいってことが……もういいや、考える事がバカらしくなった』


 色々ふっ飛ばした感は否めないが、ソールが最初の仲間になりました。


『ってか、こんなフルチン野郎は放っておけねーよ!』

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