23:私の物

屋敷に戻る


旦那様は1週間ほど出かけている


屋敷にいる人間を全員集めた


食堂の4人掛けのテーブルが2つ


全ての席が埋まる


お嬢さまと管理人、A~Fの8人


お嬢さまが説明する


お嬢さま『それで、みんなにお願いがあるの』


管理人『まさか?』


お嬢さま『そ、そのまさか、Gを連れ戻す』


管理人『理由は聞いてもいいですか?』


お嬢さま『・・・私の物を奪ったのよ、ただで済ませる訳にいかない』


管理人『彼にいわれたのですよね?殺されるって・・・彼にそれだけの価値が?』


お嬢さま『ん?たぶん・・・ある』


管理人『・・・』(これは・・・魅了されてるのか・・・こんなに継続するのか?)


お嬢さま『そこで、みんなに協力して欲しいの』


A『私はお嬢さまがそうしたいなら』


B『私はどちらでも』


C『・・・』(お嬢さまの方を見ている)


D『私も取り返したいかな・・・あの子』


E『Dがそういうなら』


F『・・・』(管理人の方を見ている)


お嬢さま『どうかしら?・・・どうせ暇でしょう?』


管理人『・・・なるほど、遊びたいだけなんですね』


お嬢さま『ちょっとね、なんのためにこれだけの能力者がいると思っているの?』


管理人『それは・・・』


お嬢さま『まぁ、冗談はいいとして、西の国に行こうと思う』


管理人『そうですね、一度情報を収集しましょうか』


地図を広げる


今いるところが西の国との国境に一番近い町


西の国に入ると北と南に街がある


お嬢さま『どちらの街か・・・』


管理人『2組必要ですね、一度1週間くらい旅行でもしてきてください』


お嬢さま『そうね、Cが一緒に来て、DとEは2人で南にお願い』


D『わかりました、支度しまっすね』


E『しょうがないな』


D『外に行きたいって言っていたでしょう』


E『そうだけど』


お嬢さま『旅行だと思って楽しんできて』


D『ありがとう』


そういって2人は席を立つ


管理者『・・・お嬢さまFも連れて行ってください』


お嬢さま『どうして?』


管理者『念のためですよ、ボディーガードにはなります』


お嬢さま『・・・そう、わかった、C後で私の部屋に来て』


C『はい』


A『私も行きたかったな・・・』


お嬢さま『ごめんね、今回はお留守番』


AとBも席をたつ


お嬢さま『そういえば、Fって奇術が使えたわね、睡眠導入できる?』


F『はい』


お嬢さま『じゃあ、Fと管理人も来てくれる?』


管理者『?』


C『何をするんですか?』


お嬢さま『ん・・・あなたの中にいるもう1人に用があるの』


C『・・・』


4人でお嬢さまの部屋に移動する


ベッドによこになりFが睡眠の魔法陣を発動させる


お香のような不思議な香りがしてきた


お嬢さま『意外と匂いがあるから私の部屋でやるのはやめよう』


管理者『なんですかこれ?』


お嬢さま『しらない、お店でセットになって売ってる』


管理者『まじないもいい加減ですね』


お嬢さま『なんでもコンビニエンスに考えないと』


管理者『まぁ、なんでもういいですが』


そんな会話を聞きながら意識が遠のいていった

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