第180話【Press conference】

ロダンの屋敷の広間に会場をセッティングして記者会見が始まった。

記者会見の場に出て来たのは、 ロダン、 ゾラ、 【オーギュストの龍】リーダー

昨日被害に遭った警邏の代表の4人である。


「えー、 この度は記者の皆様にお集まり頂きありがとうございます

今回は昨晩起こった戦闘についての御話になります」


警邏が話を始めた。


「まず順序立てて最初からお話ししましょう

昨晩の事です、 昨晩、 こちらの屋敷にギルドのギルドマスター自らが

我が街で行われた武闘大会で優勝したロダン氏をギルドに勧誘した事が

事の始まりです」


記者達がざわついた。


「勧誘、 と言うには暴力的でしたがね、 扉をぶち壊すとか

常識の有る人間ならばやらないだろう」


【オーギュストの龍】リーダーが語った。


「【オーギュストの龍】リーダーの勇者様は何故ロダン氏の家に?」

「凄い人が居ると言う噂を聞いて遊びに来ました」


記者の質問に答える【オーギュストの龍】リーダー。


「記者の皆様の中にはギルドマスターソレイユが

気が触れている事を知って居る人もいるでしょう

ソレイユは明らかに気が触れていたので警邏を呼んで逮捕して貰いました」

「しかし相手はギルドマスター、 ギルドの不利益になるのでは?」

「ギルドも法を破っては罰を受けるでしょう

高い地位に居るのならば責任は果たすべきです」


ロダンが力強く言った。


「そしてその後に警邏達に捕縛されましたが無理矢理警邏達を振り切って

市街に出て来た所をこの僕が隣町までぶっ飛ばしました」

「それで大丈夫ですか?」

「狂ってもギルドマスターですからね、 戦うとなるとキツイので」

「なるほど・・・今回の市街の損傷はギルドが補填するのでしょうか?」

「それについて説明します」


ゾラが立ち上がった。


「今回の件について既にギルドとの話し合いを始めました

来週までには話が着くと思います」

「なるほど・・・・・」


パパッー!! と外からラッパの音が鳴り響く。


「!?」

「何だ何だ!?」


記者達が騒めく。


「少し様子を見ましょうか」

「そうしよう」


ロダンと【オーギュストの龍】リーダーが外に出た。

残り二人も後から続き記者達も様子を伺った。


外に出た彼等は驚いた。


「え・・・何ですかこれは」

「何コレ?」

「どゆこと?」

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