第173話【Bath time】

夜も深まった頃に入浴する事になった。

屋敷の風呂は大きい物が一つしか無いので基本的に大勢で入る様にしているのだが

客に失礼では無いか? と疑問が起こる。


「んー、 別に良いよー」


【オーギュストの龍】リーダーの鶴の一声で入浴する事になったのだった。

まず男性陣が入ってから、 終わった後に女性陣が入る。

何故かと言うと男性陣は少なく、 作者が野郎の入浴シーンなんて書きたくないからである。

それ故、 女性陣の入浴シーンを書くことになった。


「大きいお風呂は良いねぇ、 足が伸ばせるよ」


髪の毛を解いたドクが風呂で足を伸ばす。


「やはりドクさんは三つ編みは似合いませんよ、 髪型にも気を付けてみては?」


ミーアが髪の毛を洗いながら言う。


「そういうの興味無いしねー、 君達はそういうの気にするのー?」

「えぇ、 愛しの彼に愛して貰える様に、 あカーラ、 乳液貸して」

「はい」

「お泊りグッズ持って来ているとは驚いたなぁ・・・」

「最初から泊まる気でした?」

「いえ、 いつも持ち歩いていますから」

「へぇ、 凄いなぁ・・・」


カリエが感嘆する。


「カリエ様はそういうのは気にしませんからね」

「そうね、 あんまり乳液とかは・・・ムダ毛処理とかは結構こまめにやっているけど」

「下まで剃るのは如何かと・・・」

「あ、 これは薄いのよ、 元々」


はははと笑い合う。


「所で前々から思っていたんだがねぇ、 【オーギュストの龍】の君達は

何で【オーギュストの龍】に入ったんだい?」

「「「「「私達、 小さい男の子が大好きなんです」」」」」

「うわっ・・・」


質問していてドン引くドク。


「そういう貴方こそ、 何でシエン様のパーティに?」

「確かに自由奔放そうな性格ですし合わないのでは?」

「あぁ、 昔ちょっとやんちゃしてね

その罪の帳消しの為にシエンの下で働いているんだよ」


ふふ、 と笑うドク。


「割と洒落にならない事しているから笑えないけどなぁ・・・」


ポリスが呟く。


「まぁ昔の事だし水に流してよ」

「それは被害者が言える台詞だけどな」

「ははは」


笑うドク。


「でもモルガナさんって脱ぐと凄いですね」

「何が?」


ミーアが話題を振る。


「筋肉が見えるけども肉付きが女性的・・・少し興奮しました」

「え、 興奮・・・」


モルガナの背筋に冷たい汗が流れた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る