第158話【explosion】

アンデッド【ダークストーカー】。

闇夜に隠れ潜み、 忍び込み侵入し敵を狩る正に闇の住人とも言える

アンデッドの中でも厄介とも言える、 何しろ攻撃を受けて初めて存在を認知出来るケースが

大半を占めて更に両手の鈎爪には毒が塗ってある。

不利な状況からの戦闘を強いられる事になり

ダークストーカーから生きて逃げかえるだけでも冒険者としての力量は

計り知れないレベルである。

そんなアンデッドが十数体、 状況はかなり悪い。


「シャイニングライト!!」


エイドが空に光の塊を打ち上げた、 夜中でも戦闘がしやすい様に明るくする為と同時に

人々を集める為である。


「敵数18!! 全員警戒しろ!!」


バンドが警戒を促す。


「ここは任せた!!」

「え、 おいロダン!!」


ロダンはとっとと先に進んでしまった。


「もしやテック氏の所にもアンデッドが!?」

「ちぃ!! 回復役が一人で突っ込むんじゃねぇ!!」


バンテージ達が後を追いかけようにもダークストーカーに阻まれる。


「バンテージ!! 今はコイツ等を片付けよう!!」


そう言ってバンドが弓でダークストーカー達の足を貫く

ダークストーカーは機動力が高いアンデッドである、 故に機動力を削いで

バンテージが魔法剣で斬り伏せる、 炎を纏いし剣はアンデッドを焼き尽くし浄化する。


「ファイアシュート!!」


炎の弾丸がエイドから放たれダークストーカーを貫き燃やす。

ファイアボールの上位の魔法ファイアシュートで

ダークストーカー達は次々と燃やされていった。


「流石は勇者パーティ・・・発見されたダークストーカーなんて大した事無いわね」


そう言いながらナイフ付きワイヤーを投げてダークストーカーを拘束する花子。


「弓使いとして少し自身無くすなぁ・・・」

「まぁまぁお嬢様、 こうして役に立っているじゃ無いですか」


カリエとベルーズも次々とダークストーカーの四肢を潰して動きを封じている。


「おい!! 何が有った!!」


ステーキハウスの街の人々もやって来た。


「アンデッドの襲撃だ!!」

「アンデッド・・・ダークストーカーじゃないか!! こんなに沢山!!」

「あぁ、 って悠長に話している場合じゃない!! テック氏が危ないんだ!!」

「大爺様が・・・まぁ大爺様なら大丈夫・・・」


そう言っていると爆発がボロ小屋の方から響いた。

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