第115話【Go home】

マドルドとジャッキは無事に逮捕されジャッキの賞金を受取り

マドルドの倉庫に有ったゾンビパウダーは全て押収され

倉庫に居たアンデッド達は全て焼却処分された。

冒険者達が周囲の住民を避難させて焼き払ったのだった。


「無事に全部解決・・・なのかな?」


花子がぽつりとつぶやいた。


「まぁアンデッドは倒せたし売人は捕まえられたし

何とかなったんじゃないのかな?」

「・・・・・報酬はどうなるの?」

「あ、 そうだ、 そう言えばマドルドさんが依頼を出して来たんだから報酬は無い?」

「えぇ・・・何でアイツ態々依頼を出して来たんだ?」


後の取り調べで攪乱の為に依頼を出して来たらしい。

まさかここまで直ぐにバレるとは想定外だった様だ。


「ロダン、 アンデッドの残りは居る?」

「ちょっと一通り見回りをしようか」

「そうね」


ロダン達三人はスラム街を見回りをした、 アンデッドの生き残り。

いやアンデッドは死んでいるので生き残りと言う言い方は変か。

残存アンデッドは居ない様だった。


「・・・・・アンデッドは居なくても魔王の下でゾンビパウダーを売っていた人達は

まだまだこの街にいっぱい居るんだよね・・・」


ロダンが悲しそうに呟く。


「ハッ!! 悪い奴なんて履いて捨てる程居るさ、 魔王に関わり無くね」


モルガナが吐き捨てた。


「そんなもんかなぁ・・・」

「そうなのよ・・・オマケに今回はただ働き・・・」

「いや、 金は貰えるんじゃないのか?

カレーの街からの又依頼って感じだったし」

「如何なんだろ・・・帰ったらゾラさんに聞いて見ようか」

「そうね・・・あーあ・・・なんかお腹空いちゃった、 何か食べてく?」

「適当に何かパンか何か買ってカレーの街に戻る馬車の中で食べる?」

「もう帰るの?」

「僕達が居ても仕方ないしね・・・」

「そうだな、 さっさと帰ってベッドで眠りたい」


欠伸をするモルガナ。


「・・・・・それもそうね、 良く考えると私って凄い出世してるのかも」

「どういう事花子?」

「事故物件だけどお屋敷にシェアハウスで住んだりって凄くない?」

「私の実家大公だからなぁ・・・正直あまり豪華さを感じない」

「僕もあんまり興味が無いし・・・」

「えぇ・・・そんなぁ・・・・」


そんな事を言いながらカレーの街に戻るロダン達であった。

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