第15話【Herb】

「今日は薬草について勉強するよ!!」

「わーい」


天使がロダンに勉強を教える。


「薬草について教えるって言われても薬草って薬草でしょ?

何処をどう教えるの?」

「はい、 じゃあどーん」


ロダンの眼の前に薬草が入った瓶を置く天使。


「・・・何コレ?」

「薬草」

「見れば分かるけど・・・これを如何しろと・・・」

「薬草は如何やって使うか分かる?」

「食べるんじゃないの?」

「薬草には食べる以外にも色々と使い道が有る!!

これが今日のポイントね!! メモ!!」

「あぁ、 はいはい・・・」


メモを取るロダン。


「それで使い道とは?」

「まずはすりこぎでペースト状にして軟膏として患部に塗る事で薬効が上がる

キャリアオイルに漬け込んでアロマオイルとしても使用可能

お風呂場に浮かべる事で疲労回復に効果が有る

煮込んで苦みを取ってからお肉と炒めると食べ合わせが良くなる

薬草の組み合わせで効果が上がる」

「薬草の組み合わせ?」

「そう、 薬草には色々種類が有るのよ」


次々と草の入った瓶をロダンの前に置く天使。


「普通の薬草よりも良い薬草とか色々種類が有る

勿論薬効も変わるわ」

「・・・何か根っこが入っている奴とかも有るんだけど・・・」

「根っこに薬効が有る薬草も有るのよ

今日はこの薬草の種類と薬効を覚えて貰うわ

まず5種類の薬効と使い方、 これらを完璧にマスターして貰う

出来る迄は剣の練習禁止!!」

「むむむ・・・」


渋い顔をするロダン。


「まぁ・・・良いんじゃねぇか? 薬草の使い方をきちんと覚えれば

お前の無茶な剣の練習でズタズタになった手の治療がスムーズに出来る」

「デッドの言う通りかな・・・分かったよ

天使さん、 薬草の使い方を教えて」

「任せなさい、 とりあえずこの5種類は基本的な薬草になるから

覚えておいて損はないよ、 まずはコレから・・・」


そう言って薬草の使い方を丁寧に教える天使。

ロダンも懸命になって薬草の使い方を学んで行った。


「良いよなぁ・・・ああやって打ち込めるって言うのは・・・羨ましい」


その様子はにこやかな表情で見守るデッド。

この日は基本的な薬草の使い方と効能の勉強で終わったがロダンは

自分が着実に成長している事を実感したのだった。


ロダンはスキル【薬師見習い】を習得した。

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