第6話【Four countries】

「それじゃあ今日もお勉強を始めるわね」

「はーい」


天使が教師風の服に着替えて黒板の前に立ち、 席に着くロダン。

デッドは突っ立っている。


「今日のお勉強はオーギュスト王国の他の国について」

「オーギュスト王国以外の国?」

「そうこの世界にはオーギュスト王国以外にも国が有ります

ジェスター教国、 ピエロ連邦、 クラウン公国と四つの国が主だね

この四つの国を主に連合国と呼びます」

「なるほど、 それぞれの国はどんな特徴が有るの?」

「まずオーギュスト王国はまぁ平々凡々かな、 普通に王様が居て貴族が居て

王様が貴族に命令して色々政治をすると言う形

クラウン公国は王様が居なくて貴族が政治を取っている形」

「王様が居ないのに政治が成り立つの?」

「貴族の一番偉い大公が王様の役割をやっていると言う形かな

ピエロ連邦とジェスター教国は少し独特な形での政治を行っている」

「独特な形?」

「まずピエロ連邦、 この国には沢山の王様が居る」

「王様が沢山? え? それって混乱しないの?」

「と言うよりも貴族が王様をやっていると言う形かな

それでそれぞれの領地を収めている形」

「何だか変なの」

「ピエロ連邦の前身の国が魔王の侵攻で王様を殺されて大混乱に陥って

それで殺されても良い様に王様を沢山用意しようと言う魂胆らしい」

「中々ユニークな発想で俺は好きだぜ」


デッドが茶々を入れる。


「まぁピエロ連邦は旧時代の考え方が根強いし、 旧時代の遺物が沢山有るからね

そしてジェスター教国は神を信仰している国」

「神様?」

「そう、 神様」

「うーん、 神様って何処の国でも信仰しているんじゃないの?」

「この国は特に戒律が厳しいの、 坊主も政治権を持っているしね

特にジェスター教国は魔王を生み出した国だから王様を始めとした

貴族達と上位の聖職者は神様の神託を聞き易い様に別次元のOdevu verseで生活している」

「お・・・何それ?」

「一言でいうと地獄の様な所だ、 あんな所で暮らすなんて

ジェスターの貴族連中は頭が可笑しい」


デッドが言う。


「本人達は気楽で過ごしているみたいよ?」

「気が狂っとる」

「でもジェスター教国は如何やって政治を行っているの?

貴族達が居ないと困るんじゃないの?」

「貴族達が案を出して代理の人達が政治を実行しているのよ」

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