第15話 ナマズのおじちゃん

 サトリ:人間の皆さんこんにちは・・・・あ、これ放送されるの夕方でしたね。改めましてこんばんは、ナレーターのサトリです。出国を5日後に決めたもぐもぐガールズご一行はコナモン首長国連邦での思い出作りにウスター渓谷にある大釜湖おおがまこへピクニックに行っていたのでした。


 魔界時間11:56 大釜湖


 杏:ほわ〜っ!おっきな湖です♪


 小雪:ソースの良い匂いがすんべ〜♡


 リタ:お腹空くね。


 雛:こってりソースはだいしゅきどしゅえ〜♡


 ミオ:小雪ちゃん何か作ってほしいでにゃんすぅ。


 リュックからルームポスターを出す小雪


 小雪:よっし!ならこのソースに合うモン作ってやんべ♪


 サトリ:ルームポスターというのは次元工学の発達した魔界ならではのアウトドア用品で、貼れる場所さえあれば描かれたドアの先に部屋が出現するというとても便利なグッズなのですよ♪


 小雪:ローザ、出てくんべ!


 魔法陣から現れるローザ


 ローザ:ハ〜イ、貴女の愛弟子ローザでっす♪


 小雪:オラこれからお昼ご飯作るからおめさはデザートになるスイーツ作るってくんろ。


 ローザ:了解でっす!そもそもお昼は何作るんですか? 


 小雪:お好み焼きとかもんじゃとはそろそろ飽きてきたからトンカツ作るっぺよ♪


 ローザ:揚げ物の後に相応しいデザートとなると・・・よしっ!にしよっと♪


 暫くして・・・


 小雪:お待たせ〜、万元まんげんトンテクのトンカツだべ〜♪


 サトリ:万元トンテクというのは人界の地球で例えると三元豚になりますね。


 4人:お〜っ!


 トンカツの匂いに釣られて湖面から顔を出す超巨大ナマズ


 ???:こ〜りゃ、ええ匂いやな〜♪


 杏:でっかいナマズさんです!


 小雪:大迫力だべ〜!


 リタ:おっきいね〜♪


 雛:お髭立派どしゅえ〜♪


 ミオ:お〜さ〜か〜な〜しゃんでにゃんすぅ♡


 5人:教えて、ナレーターのお姉さ〜ん!


 サトリ:ハ〜イ♡このナマズさんのお名前はコイクチナマズ、この大釜湖のヌシで長年に渡り大釜湖のソースの味を絶やさない様にするため継ぎ足し継ぎ足しで作り続けてるこの星の巨獣さんですよ〜♪


 ピクニックシートの上で寝ているシャルロット


 ミシェル:大丈夫っスか?


 シャルロット:だ、大丈夫ですわ・・・・うっぷ!


 木花:前日に飲み過ぎるからですよ。


 シャルロット:だ、だってピクニックって言うからてっきり其処そこらの公園かと思ったらまさかのハイキングコースだったじゃないですか!しかもお昼が揚げ物って・・・・オエップ!


 ミシェル:ほらほら、あの子達はこれからお昼ご飯なんだから吐くならこれ持ってあっちで吐くっスよ〜。


 マイクロブラックホール内蔵のエチケット袋を渡すミシェル


 ナマズ:ほっほ〜っ!こりゃまた見事な仕上がりやないか!お嬢ちゃんは天才やな♪


 小雪:えっへへ〜♪


 ミシェル:は〜い、それじゃ皆んなで・・・・


 全員:いっただっきま〜す!


 食後・・・・


 ローザ:は〜い、揚げ物の後に相応しいスイーツ。ミカンのシャーベットだよ〜♪


 杏:ミカ〜ン!


 小雪:シャーベットとは流石だべ♪


 雛:トンカツの後に合うどしゅえ〜♡


 ミオ:おミカン大好きでにゃんすぅ♡


 ナマズ:お〜、こりゃ美味い♪


 ローザ:これがホントの神の御技みわざってね♪


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