第7話 僕と契約して魔王になってくれないか?7


 次のアイコンもさっきと同じく縦長のリストになる。


 剣使い   剣が使える

 魔法使い  魔法が使える

 弓使い   弓が使える

 盾使い   盾が使える

 斧…… 斧が……



 かなりの数の職業がある、

 気になる点があるといえば剣士ではなく剣使いって所が少し引っかかる。



「最初の職業は最下級職って事で何々使いで統一してあるんだよー」


 こっちの心を読んだ様なタイミングで緑の妖精が口を開く。


「なるほどね、じゃあ剣使いが特定の条件を満たすと剣士になるって感じか」


 面白いシステムだと思いながら呟く。


「流石ですね、そうです

基本的にレベル20で下級職に就けるシステムになっています

剣使いは剣士ですね」


 遠藤さんが補足説明を入れてくれる。

 今回はいる事を忘れていたわけではない……



「でもね、でもね、僕達が1番力を入れたのがここなんだ!

その人の特性と武器によって変化に幅があるんだよー

別に最初の職業で選んだ武器しか使えないって訳じゃないんだ!

例えば剣使いでも魔力にステータス振れば魔法を使うことも出来る

まぁ、魔法使いに比べたら威力は弱いし使うための条件も多いんだけどねー


一定の条件で複数の職業を手にすることも出来るんだ!

で、そのまままた条件を満たせばどっちもランクアップ出来る!

ここがポイントで一気に複数ランクアップ出来るんだー

この人の場合は魔法剣士だねー」



 学が凄い勢いで語ってくる。

 気持ちはわかる、

 自分が作ったものの中で1番力入れてたなら人に話したくもなるか。

 それに聞いてるこっちもワクワクしてくる。

 それはかなり色々な戦略を使えるという事だ。

 防御極振りで鉄壁要塞になるのもアリだし、

 全部満遍なくで全対応型の職業になるのもありだ。

 最初は手こずるだろうがランクアップが複数一気にする以上極めたらかなりの強さになるだろう。



「ちなみに最初の職業で、剣士なら攻撃20……

あっ、そっか!まだステータスの話してなかったねー」


 学が空中に光の文字を書く。


 攻撃  物理攻撃時に参考

 防御  攻撃を受けた時に参考

 速度  移動速度、発動速度に参考

 技術  生産、合成、遠距離攻撃時に参考

 魔力  魔法攻撃時に参考



「へぇー、魔法防御とか魔法攻撃とかは無いんだな」


 説明してもらう前に素直な感想が口から漏れる。


「私達もそれは考えたのですが、あまり多すぎるとわかりにくい、また分ける事で攻撃と防御に振る意味が薄れてしまうと考えてこの5つに落ち着きました」


 なるほどねぇ

 確かに速度は移動は勿論、発動速度ってのはスキルや魔法の事だろうし、

 技術は生産職が成功率を上げるで有名かつ、遠距離攻撃系も出来る。


「1つのチップで1つだからね、どんな職業でも戦いを楽しめる様にする為にはこれが最善かなって思ったんだー」


 相変わらずのドヤ顔がうざいのでランドセルを引っ張ってやる。

 しかし尚更楽しみになってきた、

 俺はどんなステ振りにしようか……



 捕まっているため羽をバタバタさせている学を見ながら遠藤さんが追加説明してくれる。


「基本的に近接系使いは筋力多めの初期値にどの武器が使いやすいかで決まっています」


 まぁ予想通りだ、

 剣士なら攻撃多めで+剣を使ったときに補正が入るらしい。


 生産職なら技術多め+成功確率補正か。


 単純に考えれば最初は敵を多く倒すために攻撃か魔力に振るのがベストだと思うが……


 

「まぁ、とりあえず職業決めちゃおー」


 いつのまにか抜け出していた学が1つの項目をタップする。

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