第3話 おんな
鏡を見、後ろを振り返りで2~3回も往復するとあることに気づいた。
え?俺映ってない…?
女は実際にはいない、鏡の中だけ。
反対に俺は実際に居るのに、鏡に映らない。
冷静に鏡の中の女を凝視してみた。
女もこちらを凝視している。
「な、なにか御用ですか」
恐怖で若干声が裏返ってた。
裏返ってた?いやいや、というよりもこの声は…
そろそろ3分たったかな。
で、今これ。
このメガネかけた女ね、
どうも俺みたいなんだよね。笑うしかないよね。
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