遭遇
「じゃあ、戻って報告しよっか」
すだちが振り返ると真っ赤な猪がこちらを見て立っていた
(赤い猪?鑑定)
ーレッドボア・レベル15ー
状態・怒り
HP:150/150
MP:112/112
AGE:100
DEX:50
STR:80
ATK:85
DEF:72
猪型モンスター
縄張りに入ってきたものを襲う
激怒すると体を炎で包み込み突進する
〈
(縄張りに入ってきたものを襲う?ということは、ここは縄張り?)
レッドボアは後ろ足で地面を蹴りながら
すだち達を睨んでいた
(戦うしかない、でも勝てるの?)
すだちがレッドボアを見ていると
凄い勢いで突進してきた
(怖い)
すだちは目をつむり衝撃に備えた
(来ない?)
すだちが目を開けるとカボスが立っていた
「カボス、レッドボアは?」
すだちがカボスの後ろから前を覗き見ると
カボスがレッドボアの両牙を掴み抑えていた
「凄いよ、カボス」
レッドボアが前に進もうとするが
カボスは一ミリも動かない
「このままじゃ激怒しちゃうかもしれないから、カボス」
カボスの顔を見ながら
「殺さないで気絶させることできる?」
(縄張りに入った私が悪いのだから殺したくない)
カボスは頷くとレッドボアを持ち上げ
木に向かって投げ付けた
投げられたレッドボアは木をへし折り
地面へと落下した
「ありがとう、カボス」
カボスは頷いた
「レッドボアはどうかな?」
すだちはレッドボアのステータスを確認した
状態・気絶
HP:30/150
MP:112/112
AGE:100
DEX:50
STR:80
ATK:85
DEF:72
(良かった、気絶してるだけだ)
すだちはレッドボアに近付くと
レッドボアは目を瞑っていた
(とりあえず、このままじゃ駄目だから回復魔法を掛けよ)
すだちはスキル欄を開いた
(確か詠唱ありだと効果が違うんだよね)
すだちはアクアヒールをタッチして詠唱文を出した
「癒しの水よ、この者の傷、痛みを癒したまえ〈アクアヒール〉」
すだちがそう唱えると目の前に数十㎝くらいの水の玉が現れ
レッドボアを包み込み染み込んだ
(どうだろ?)
もう一度ステータスを確認した
状態・気絶
HP:100/150
MP:112/112
AGE:100
DEX:50
STR:80
ATK:85
DEF:72
(良かった、回復してる)
すだちはレッドボアから離れ
(目を覚ますまでにここから離れないと)
「行くよ、カボス」
カボスは頷き、すだちの後に続きその場を離れた
レッドボアはすだちのことを覚えており
縄張りに入っても襲うことはなくなった
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