依頼
仕事終わった。久しぶりの神の仕事が来てびっくりした。
「あの雨寺様、あと借金が2万円ほど。」
「あのよ黒乃。人が気持ち良く酒飲んでる時はそういう事言わない。」
そう酒を飲む。まあこうしないと、神の力は使えないから。
「さて雨寺様、この街には妖怪がいるようです。」
「ほう。で。」
「住民の方が実際に被害があるようです。それでこの街の御偉いさんに退治してくれと言われました。」
「ちょっと待てお前いくらで了承した。」
「えっと十万です。」
「馬鹿野郎。5円でいいと後で訂正しろ。そんで武器は、まさかぼったくりで有名な弁財天から買ったとかいうなよ。」
「えっと素手ですが。何か。」
「嫌だよ。黒乃強いんだからさ、何とかしてよ。」
「酒飲ませてあげたんですから、しっかりとしてください。日が変わったら行きますよ。」
「黒乃聞いてくれ。俺は危険を避けたい。で黒乃は暴力的。うん黒乃が適役。そう思わないかね。」
ドーン。ストレートが入った。痛い。ていうか主従関係逆じゃ無い。
「ふうスッキリした。それにですね。私たちだけでは無いです。」
「はい今なんて言ったのかい。」
「邪魔するぜ。相変わらずボロ神社。」
人の家に勝手に入りやがったのは……毘沙門天だった。何でよりによってこいつが来たんだろう。
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