希死念慮と共に暮らす子育てパパの話

第1話 自己紹介

どこにも吐き出せない。吐き出しても引かれるのはわかっているから。軽蔑されるから。元の位置に戻ってこれないから。

心の中で留めておくから、せめてここでは色々な感情を吐き出したい。

希死念慮さんと出会ったのはちょうど9年前。

その時は転職したてでその前職がゆるい会社ということもあり、転職先の会社で自分を追い詰めていた。

上司からはなにも言われない。でもなんとなく感じる無力感無能感。

そうして追い込むうちに鬱を発症した。

最初は軽く考えてた。鬱に、なっちゃったー。てへへ。みたいに。

薬も抜け出せなくなるのが怖くて飲めなかった。

その時は2人暮らしで妻は妊娠中。出産2ヶ月くらい前に出産のため実家に帰省した。

その後、なんとなく1人で暮らしていた。

ある日、ドーンときた。飲み会の帰り道、自分は本当にいらないんだ、必要じゃないんだと思った。

帰宅してすぐに眠剤をかっこみ、お風呂に湯を沸かした。そこに浸かりながら何度も手首をカミソリで切った。痛くない。いける。でも血が出ない。

元々血管が見えやすいのでわかりやすいところ、とにかく深く刺して思い切り引っ張るのを続けた。

よく言う脈を測る場所とか、ぶしゃぁぁぁって出そうな箇所を深く切りまくった。

ある程度やってお風呂が赤く染まると同時に眠くなった。

あ、これでやっと自由になる、、、と思いそのまま寝た。