拝啓、

茶牛/Sagyu

第1話 プロローグ

「いじめで1番悪いのは加害者でも被害者でもなく、見ているだけの傍観者だ」


小学校3年の夏休み直前に担任から言われた言葉だ。


当時、僕は校内でも有名ないじめっ子だった。


生まれつき体が大きく、同級生の中では飛び抜けて背が高かった僕に勝てるやつはいなかった。


放課後に遊ぶ時は必ず僕が遊びを決め、気に入らない奴がいれば仲間外れにする。


何をするにも僕が1番であり、周りの皆はそんな僕を恐れた。


「自分の親が〇〇の社長だから」


そう言って僕を脅してくる奴もいたが、今時親の権力なんて1ミリも役に立たないただのゴミだ。


そして、小学校6年の夏休み最終日。
















先生の言っていた事が間違っている事に気づいた。







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