魔王が勇者になって【七十日目】

※魔王本人により頭こと以下省略が代筆を行う。

ガーゴイルとパイモンの二人で出した連携魔法のゴーレムの何倍も巨大な城が動き出した。

体格に似合わない精密な動きで民家をつぶさないように城下町の隙間を歩いて行く。向かう先は敵軍の拠点である東方面。

『なあ、どうやって戦わないでこの国護るのさーあの城一体じゃ他の方面を守りきれないよー』とパイモン。

『この国の周囲を昨日のゴーレムで固める』とヴァンパイア。

『えー？またあれやるの～疲れるんだけどぉ』とパイモン。

『周囲は昨日の半分だ。あと東方面はほとんど配置しなくていい』とヴァンパイア。

『え？いいのぉ？』

『重要なのは敵軍に『あれ、勝てそう』と思わせることだ。危険なのはむしろ魔王様が拠点にいる敵軍に囲まれてしまうことだ』

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