208日目-⑨

勇者になって【六十九日目】

下にいる頭に向かって叫んだ。

『頭、東方面を絶対に死守してくれ!』

『だから一人じゃあ無理ですって!!?』

『あー大丈夫。強い助っ人を読んでるから』

『強い助っ人……?』

――グッルルオオオオオオオオオ!!!

恐竜の咆哮――ではなく、ドラゴンの咆哮が戦場に轟いた。

『ウソでしょ?!本物!?』

『お久っす魔王さん。急に呼ぶもんだから文字通り飛んで来たっすよ』とドラゴン

『わりいな、時間が惜しんで端的に話すと、あの女と国を守ってくれ。頼めるか?』

『ドラゴンっすよ、余裕すよ!!』

『あーそんじゃこれも託すよあの女に渡してくれ』

『何すかこれ』

『俺の『日記』だ』

ドラゴンは『日記』を受け取った。

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