204日目-④

勇者になって【六十五日目】

『はあ……つ、着きました』と荒れた息で伝えたくノ一。

神社の鳥居をくぐってからは妖怪の類が襲って来なくなった。

『助けくれてありがとうな』

『いえ、例には及びません……ただ、ここまで妖が必要に追いかけてくるのは初めてです』

『あいつらはなんで襲ってきたんだ?』

『おそらく、貴方の魔力を狙ったのでしょう。人を襲い魔力を奪う。魔力は彼らの糧ですから』

『よし、なら自分の魔力あげよう』

『え!?ちょっと、私の話聞いてましたか!?』

くノ一は困惑した表情をしていた。

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