204日目-②

勇者になって【六十五日目】

くノ一に静かにするよう指示され、黙った。

『……額をみせて、私の視覚を共有する』

前髪をたくし上げ、額を見せるとくノ一は額に符を張った。

『何じゃこれ!?』

『ちょっと!静かにして!!』

目に映ったのは奇々怪々の怪物たちだった。

『もう、逃げるしかないじゃない!!』

『うわっ!』

身軽なくノ一に担がれ、妖怪の類の怪物から逃げた。

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