202日目-①

勇者になって【六十三日目】

一階に降りると、台所と併合した広間がありそこで皆が朝食をとっていた。そこまでは良いんだけど。

『おいなんで、将軍がいるんだよ』

『あの女、料理がうまいな!?』と頭を指差す。

『将軍――お前ぇ!?俺の分の朝飯食うな!!!』

『いいだろ減るもんじゃないし』

『確実に減ってるんだよ!!お前が食べると!』

『いやはや、やっぱり年取ると朝が早くてね。ちょいと散歩がしたくなる』と家老が外から帰って来た。

『ああああ!!家老!お前か!牢獄から勝手に出るんじゃねえよ!?ていうか将軍出すなよ!?』

『そうでしたっけ?』

『ぐぬぬぬぬ……』

とぼけたフリして。敵わない。

『魔王おはよう。朝食なら今できるから待ってて』と頭。

『何だお前、自炊力高いな』

元山賊とは思えない。

『まあね、それで……これどういう状況なの?』

広間にいるのは、ヴァンパイア、ガーゴイル、パイモン、聖龍、頭、人魚、家老、将軍、くノ一、魔王(自分)だ。

『てか、サキュバスいねえな。どうしんだ?』

『まだ戻ってきておりません』と人間サイズの聖龍が口を開いた。

『……そっか』

『ちょっと!これどういう状況なの?!って聞いてるんですけど!!』

『ああ、えーっと、『魔王』と『将軍』で連合軍を作ることにしました』

『ええええええ!?』

皆びっくりしてました。

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