200日目-②
勇者になって【六十一日目】
『……見っけた。近くにカロウって男もいる。こいつが将軍か……随分と派手な色の服だな』
将軍を感知した。将軍は何かに乗って移動している。……そういえば人魚の姉さんが駕籠というものに将軍が逃げるかもしれないと言っていたな。それか。すごいアナログな運び方だな。感知した将軍のもとまで駆けつける。
『将軍発見!!――くらえ!!』
駕籠の上から炎の魔法を発した。駕籠ごと燃える。
『貴様!?曲者か!若様を……許さぬ!!』
周りの剣士たちも剣を抜いた。うわこわ。ってそれぐらいのことをしたんだよね。
六人ぐらいの剣士に切りかかられた。が全員倒した。
『……一応、約束なんでね。義理は果たす』
念の為に駕籠の中の焼死体を確認する――ない。死体がない。
……読まれていた?でも周りの剣士は涙を流していた演技とは考えにくい。
『……外界の妖術か、そう簡単に将軍の首は取らすまい』
黒一色の服をした男がそう言い残して、その場から消えた。
……将軍暗殺か、一筋縄ではいかねぇみたいだな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます