198日目
勇者になって【五十九日目】
夜になってみんなは寝てしまった。昼から夜通し騒いだものだから疲れてしまったのだろう。
『お前はまだ寝ないのか?』
『ええ、まだ心が落ち着かないのでありんすぇ。こなに騒いだのは初めてでありんすぇ』
『こういう経験も悪くないだろう?』
『偶になら、悪くないと思いんす』
『ハハッ、それは良かった』
『……彼からは生気が感じ取りんせん。彼を生き返したいのでありんすか?』と人魚はくたばっている勇者(見た目は魔王)に視線を向けた。
『そうだ。まあ、ほんらいは敵なんだけどな』
『……フフフ、まことに妙な人。でもわっちは気に入りんした 。どうかわっちも力にさせてくんなまし 』
『本当か!?ありがとうな!!』
『ええ、……ただ、わっちからも魔王さんにお願いがあるのでありんすが』
『いいぜ、なんでも言ってみそ』
『この国の将軍の首を取って欲しいのです』
『ふぇ?』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます