勇者になって【五十八日目】

『やっと着いた……もう！なんで急に作戦を変更させるんですか！？』

頭は怒っていた。

『あーごめん。だってあまりにもいい家だからさ』

『魔王様こちらは？』と聖龍が冷静に尋ねた。

『そうそう、こいつが人魚。紹介するよこいつらは友人』

『こなたの方々が魔王さんの友人さん……よろしくお願いいたしんす』

『こちらこそよろしくお願いします。あ！話を戻しますけど、なんで作戦変えたのか教えてください！』

残念ながら話をそらせられなかった。

『いや、魔王城の周りに兵が集まってるのよ、感知でね。だから明日ぐらいにヴァンパイアたちが避難できる場所作っておかないと思って』

『なら、仕方ないです。許します』

『それは、ありがたい』

でも、魔王城がまた壊されると思うとショックだな。

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