189日目

勇者になって【五十三日目】

取り合えず、変装に限る。ということで着物というのに着替えて一番高い建物に侵入してみた。

『うひょー広い上に綺麗だね』

中には人が沢山ウロウロしていた。

『お主!なにをしている!?』

……不味い、バレたか?

『靴をぬげ、靴を!』

そう言えば皆靴脱いでるな。じゃあ脱ぐか。あ、そうだ。

『あの、天守閣ってどこですか?』

『天守閣ならあそこだ……あの金の魚が見えるか、あそこが天守閣だ。そんなことよりお主は何者……あれいない?衣服だけ落ちておる?』

……これならバレないで済むな。でも透明化は全裸にならないと使えないから不便だな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る