178日目-④

勇者になって【四十二日目】

高級そうな大きな扉を開けた。すると広間のような部屋に出た。

『ひれーな』

『待ちわびたよ、勇者……ここに来るまでに時間がかかり過ぎじゃないか』

頬に『司教』と書かれた男が部屋の奥の椅子に座っていた。見るからに司教だろう。

『私は『典使教』の司教』

それは顔を見れば分かるんだが。

『勇者よ、私と手を組み世界征服をしないか?』

『……うーん』

『君がいれば百人力だ、どうだ?』

『世界征服は自分のペースでやるから、いいや。あと、邪魔するならお前をぼっこっぼこにボコるぞ』

『よかろう、私の深淵の力をみせt――ッアアア!!』

もう、茶番かなって、ぐらい弱かった。

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