163日目-②

勇者になって【二十七日目】

『なにをびっくりしておるのじゃ?』

『びっくりするに決まっているだろ!なんで俺が入れ替わっていること分かったんだ』

『怖い顔をするな、簡単な話じゃ』

『簡単な話……?』

『体が入れ替える――技術を発明したのがわしじゃから』

少女がたちまち嬉しそうに、ドヤ、っと決め顔を見せた。

『『ヨン王国』のちびっこ博士じゃろ?あのアホはわしの妹なの』

『師匠が妹!?』

『あーお主が、妹の弟子の魔王か……道理で魔力が大きいわけじゃ。まあ、つまりそういうことじゃ』

いや、全然説明になってないんだが。

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