160日目

勇者になって【二十四日目】

兵士や参謀とかが沢山いる部屋。何やらけったいな場所だ。

『……貴様が、私のペットを救った者だな。褒美をくれてやる好きなものを言え』

目の前に座っているのが『サン王国』の王女様。めちゃくちゃ気が強そうだ。それに傲慢不遜な態度……これが一国の王女の姿なのだろうか。

『なら、……あー、やっぱりいいや』

『なんだ?隠すな申せ』

『……ふう、ならこの国の民を飢餓から救ってくよ、お前を支えている民を、今度はお前が支えろよ』って言えたらどんなにうれしいか。助けてくれたメイドさんの面子もある。ここは無難にいくか。

『金がねえんだ、ここに居候させてくれ』

『そうか、面白くない奴だな。好きなだけここにいればよい』

王国に養われるニートになった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る