第7話




優月視点



アスールを倒し、レベルアップの感覚がやってきた。どのくらいレベルが上がっているのか知りたかったが、その前に、ドロップアイテムのチェックを始める。



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ミノタウロスデビルの角


レア度 : 特級


ミノタウロスデビルの額にあった角。強い魔力が込められている。


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スキルカード《増幅》


レア度 : 伝説級レジェンダリー



スキル《増幅》のスキルカード。使用することでユニークスキル《増幅》を習得できる。ただし一度しか使用できない。


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ドロップ品は少なかったが、その分良い質を誇っていた。特にユニークスキルのスキルカードがドロップしたのは幸運だった。アスールの角もレア度が高く、良い武器になってくれるだろうと思う。



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レア度


レア度とはその品のレアリティの事である。

下級<中級<上級<特級<伝説級レジェンダリー幻想級ファンタジー神話級ミソロジー

という順になっており、特級、伝説級は手に入りづらいが手に入らないこともない。しかし幻想級からは全く手に入らなくなる。


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早速手に入れたスキルカードを使用する。すると、スキルカードは光の粒子になって僕の胸に吸い込まれていく。



《ユニークスキル増幅を獲得しました。》



アナウンスを聞き、僕はレベルの確認も兼ねてステータスを開く。



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名前 : ユヅキ イザヨイ

年齢 : 13

性別 : 男

種族 : 人族

職業 :

Lv : 11

魔力量 :3330 /3330

魔力純度 : 3210

魔力強度 : 3240

技量ランク : AA


スキル : アイテムボックスlv.6 銃術lv.6 体術lv.8 瞑想lv.8 魔力回復lv.3


マスタースキル : 剣王lv.10 感知lv.8 看破lv7

魔力支配lv.10 身体強化lv.9 明鏡止水lv.10


ユニークスキル : 神才 暗絶殺 支配ノ瞳lv.3 増幅チャージ


称号 : 神童 異世界の英雄 神殺し 死神 絶影 支配者



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ユニークスキル

増幅 : 発動時対象物を2倍にする。その後1分経過するごとに2倍していく。ただし、生き物は対象外である。



レベルは大きく上昇しており、それに伴って魔力量等も大幅に増えていた。スキルのレベルも上がっており、新たに《増幅》が追加されていた。



(なるほど。《増幅》は発動後もチャージできるのか。なら、敵との会敵前にチャージを限界までしてから、《把握》を併用して弱点部位に撃ち込むのもありかな。

しかも近接戦闘中でも発動できるのは大きいアドバンテージになるな。


さて、ステータスも確認した事だし、恒例の魔力純度と強度を上げていくとするか。)



そして数時間後、訓練が終了すると、武器の整備をしてから、野営の準備を始める。夕飯を食べ、早々に就寝することにする。



(明日は《増幅》を試しながら10階層分進むのを目標にして攻略するかな。)



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翌日。手早く準備を終え、次の階層に進む。


21階層は廃墟だった。いや、正確に言えば、元、国であった。


理由としては、僕の《感知》を最大範囲にまで広げても全てを感知できないほどの広さであること、家が立ち並び、中心付近には立派な城があったことから、ここが国だったのではないかと思ったわけだ。



(それにしても大きい国だな。けど感知には生命反応が一つもないなんて。完全に廃墟というわけか。)



思考に耽っていると足音が聞こえてくる。それは一つや二つではなく、何十、いや何百もの足音が聞こえる。すぐさま《感知》を発動して魔物を探すと周囲がアンデットだらけになっていた。



(なるほど。だから生命反応が無かったのか。それにしても多いな。リッチでもいるのかな。)



僕は《感知》を再び発動して親玉を探す。すると王城にそれらしき反応を感知する。


そうこうしているうちにゾンビやスケルトンが周囲に集まってくる。僕はすぐさま応戦をするため刀を抜かずに構える。そして魔力を流してアンデットを殺せるようにする。


通常アンデットを殺す場合は火や聖属性関連のものが必要だが、武器に魔力を流すことでも、可能である。


僕は納刀したまま居合の構えを取る。ついにアンデットが僕の間合いに入る。その瞬間、



月華天真流 円月・断閃えんげつ・だんせん



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月華天真流 円月・断閃


円月の居合版。普通の円月よりも威力が大幅に高い。また、斬撃が飛ぶ。円の形のまま飛び、約1キロ威力は保ったまま飛んでいく。その時周囲のもの全てを断ちきっていく。これが意味。


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周りにいたアンデットや家屋が全て両断され崩れ落ちる。


僕は周囲にアンデットが居なくなった事を確認して、親玉のいるであろう王城へと次から次へとやってくるアンデットどもを斬り伏せながら進んでいく。

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