第2話



優月視点



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名前 : ユヅキ イザヨイ

年齢 : 13

性別 : 男

種族 : 人族

職業 :

Lv : 1

魔力量 : 2800/2800

魔力純度 : 2700

魔力強度 : 2500

技量ランク : A+


スキル : アイテムボックスlv.4 銃術lv.6 体術lv.8


マスタースキル : 剣王lv.10 感知lv.8 看破lv7

魔力支配lv.10 身体強化lv.9 明鏡止水lv.10


ユニークスキル : 神才 暗絶殺イクシオン 支配ノ瞳lv.1


称号 : 神童 異世界の英雄 神殺し 死神 絶影 支配者



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「ふむふむ、成る程。端的に言うと、エルドラでも、相当な上位に入る強さですね。元々の能力に加え、世界間の移動により、新しい力が得られていますし。

でも、最強では有りませんからね。そこはお忘れなきように。」



「はい、肝に命じておきます。スキルはこの中だと、『支配ノ瞳』が新しいものですね。」



「支配系統のユニークスキルを獲得できるとは幸運ですね。見たいものを集中して見ると、詳細が表示されますよ。」



言われた通りに上から見ていく。



魔力量 : その人の持つ魔力の量。左が最大値で右に現在の残量が表示されている。



魔力純度 : 魔力の質を表す。



魔力強度 : 魔力の強度を表す。



技量ランク : その者の技量を表す。



スキル


アイテムボックス: 異空間に道具等を収納できる。ただし、生きているものは入らない。容量はスキルレベル×100㎥+技量ランクによる補正である。



銃術 : 銃の扱いが上手くなる。


体術 : 身体の使い方が上手くなる。


マスタースキル


剣王 : 剣術の複合最高位スキル。その剣術はどんな剣も凌駕する。



感知 : 察知、感知、把握のつくスキルの複合最高位スキル。範囲は最大でlv.×10キロの空間全てのことを感知、把握できる。



看破 : 鑑定等の複合最高位スキル。あらゆるものを看破する。隠蔽されていたとしても。lv.が上がるにつれ、情報量も増えていく。



魔力支配 : 魔力系統の複合最高位スキル。魔力を意のままに操ることができる。lvの上昇につれて、さらに操作性が向上する。



身体強化 : 強化系統の複合最高位スキル。自分の身体を強化する。lvの上昇につれて強化度合いも上がる。



明鏡止水 : 耐性系統の複合最高位スキル。その者は何事にも動じない。lvの上昇につれて耐性も上昇する。



ユニークスキル


神才 : 神の如き才を授かった者。その才能は全てを凌駕する。

必要経験値減少(超)、レベル上昇時身体能力、魔力上昇割合アップ(超)、スキルレベル上昇速度アップ(超)、スキル習得難易度低下(超)



暗絶殺 : 暗殺や隠密を極めた者。その技術は神と同等かそれ以上である。

隠密、暗殺系統に補正(超)、不意打ち、狙撃成功率上昇(超)

└派生スキル ー黒纏 : 黒を纏う。

隠密系統に補正(特大)、殺傷力上昇(超)



支配ノ瞳 : 全てを支配する瞳。

└ ・把握lv.1 : 自分の見える範囲内の全てを把握できる。支配ノ瞳に表示されているlvは把握のレベルであり、レベルが高いほど把握速度が上昇する。

  ・命令オーダー : 対象に一度だけ何でも命令できる。ただし、対象を完全に把握していてなおかつ視界内にいて、肉声が聞こえていなければならない。

  ・読心 : 対象の心を読める。ただし、対象を完全に把握していなければならない。



称号


神童 : あり得ない程の才を持っている者。その者の成長は止まることを知らない。



異世界の英雄 : 世界を救ったことがある者の証。

全能力強化(大)



神殺し : 神を殺した者の証。

神との戦闘時全能力強化(超)



死神 : 戦場にて数多の猛者を屠り、勝利を得た者。その者と敵対するなかれ、死にたくなければ…

身体能力上昇(小)



絶影 : 影をも絶つ程の隠密をする者。その者は誰にも見つけられない。

隠密行動時隠密系統に補正(小)



支配者 : その者は全てを支配する。

支配系統スキル強化(小)



「分からない事は沢山ありますが、まずこの魔力純度と魔力強度って何ですか?」



「それはですね。結構大事な項目なんですよ。魔力純度と魔力強度はどちらも魔力の質についての事なんですよ。魔力は量が多ければいいというものではないんです。


魔力純度は自分の保有魔力の内どの位魔力の純度が高いかという事で、純度が高ければ高いほど、魔力の操作性が良くなったりします。また、魔法の発動速度などにも関係します。


魔力強度はそのままの意味です。魔力の強度は魔法の威力や魔力自体を使った攻撃に関係します。例えば、同一の魔法を同じ魔力量で放った時、魔力強度が高い方が勝ちます。魔力自体を使った攻撃や防御でも同じです。


この二つの項目は絶対に魔力量の値を超えません。あくまで、自分の保有する魔力に関してですから。だから、貴方はどちらも相当高いという事ですね。」



「成る程です。次は技量ランクですね。」



「技量ランクは名前のまんまです。その者のこの世界での技量を表しています。

ランクはG、F、E、D、C、B、A、AA、S 、SSとなっています。これにさらにプラスが付きます。 ‘D+’ という感じですね。技量ランクが高いほど、魔力の操作が上手かったりや魔法の精度が高い等、ランクが高い者は強者であるという事です。」



「では最後に、職業とは?」



「職業はあちらで成れるもので、就くとその職業のスキルが取得でき、また、身体能力等も向上します。就けるのは、最初とレベルが30ごとになります。これは龍達と戦う前に就いた方がいいですよ。」



「有難うございます。これで大方の疑問も解けました。それでこれからはどうするんですか?」



「それではいよいよ異世界に行ってもらいます。」



「遂に異世界に行くんですか。僕はどこに召喚されるのですか?」



「はい、貴方には龍を倒して頂くためにまずはその手段を得て頂きます。」



「という事は、竜や鬼を倒すか、迷宮を攻略すると?」



「はい。貴方には迷宮に行ってもらいます。竜や鬼を倒してもらうのもいいのですが、貴方には龍装を手に入れていただきたいので、迷宮攻略後に龍に挑んでもらいます。」



「どの龍かは指定がありますか?」



「いえ、それについては貴方にお任せします。」



「分かりました。僕はどのような迷宮に行くのですか?」



「分かりません。迷宮は我々神でもどのような迷宮で神か天使のどちらかすら分からないのです。ですからそれについては貴方に何の情報もなく、挑んで頂くしかないのです。」



「そういう事なら大丈夫です。実際に入ってから確かめます。」



「誠に申し訳ありません。それでは準備を致しましょう。」



そう言って、セレーネ様は何かの呪文を唱える。



「●●●●●●●●●」


聞き取れない言語で何かを唱えると、彼女の足元に魔法陣が出現する。そしてその中から、僕の装備が出てくる。僕は今日は休暇だったため、装備を持ってきておらず、武器も大半を置いてきていた。



「何で僕の装備が?」



「貴方にはこのまま迷宮に直接転移してもらいます。なので、装備を整える時間は無いのです。だから、こうやって貴方の装備を召喚して、貴方に装備していただき、準備して貰おうという事です。」



「という事は、それらは全て本物の僕の装備なんですね?」



「はい、そうですよ。それでは準備をしてください。そして、終わったら私に言ってください。転移の準備を進めていますから。」



「分かりました。」



そう言って僕は早速着替え始める。


いつもの装備を着用し、さらに服の中等に暗器を仕込んでいく。そして腰に刀を差し、腰の背中のところに魔術銃二丁と小太刀を装備する。最後に両足にあるレッグホルスターにナイフを入れる。


その後一通り装備のチェックをし、不備がないかを確認する。



「終わりましたセレーネ様。」



「そうですか。こちらの準備も丁度終了しました。では、貴方に物資を送ります。今貴方のアイテムボックス内は空のはずです。」



「確かに。何故か何も無くなってしまっていて。これはどうしてですか?」



「それは、アイテムボックスが二つに分かれたからです。今貴方には地球用のアイテムボックスとエルドラ用のアイテムボックスの二つがあります。そして今は既に地球を離れ、エルドラの近くに居ますから、エルドラ用のアイテムボックスになっているという事です。


なので、貴方には迷宮にいる間に使う、食料と水、野営の道具を差し上げます。あとは、迷宮を出た後に必要になる、周辺の地図とお金も送ります。これらは転移時に全てアイテムボックスに直接入れておくので、あちらで確認して下さい。


さて、では転移をしましょうか。最後に聞くことはありますか?」



「はい。一つ聞いていないことがありました。僕が目的を達成した後、僕は地球へ帰還することは出来ますか?」



「そうでした。その話がまだでしたね。端的に言いますと、帰還することは叶います。ですが、今すぐには無理です。貴方を召喚するのに、私は多くの力を使ってしまいました。ですから、今貴方を帰す力は残っていないのです。


しかし、貴方が目的を達成した場合は別です。龍の力は神にも匹敵するレベルです。なので、龍が倒された後の力の残滓を集めれば、私の力も大幅に回復し、貴方の帰還に必要な分が溜まります。そうすれば、貴方を帰還させることも出来ます。」



「そうですか。では、僕は目的を達成することを第一に考えていればいいのですね。


セレーネ様、一つ約束をしていただけませんか?」



「無理なものでなければ、いいでしょう。言ってみてください。」



「ありがとうございます。僕が約束して欲しいのは、目的の達成後、僕を地球から転移した時の日時に帰還させることです。」



「なるほど。それならば、可能です。その約束、私の名に誓って果たすことと致しましょう。」



「ありがとうございます。これでもう大丈夫です。」



「それでは、転移を始めます。貴方が転移する場所は迷宮の第一層です。貴方が無事攻略し、龍たちを打ち倒すことを神界からお祈りしています。」



そう言って、セレーネ様は呪文の詠唱を始める。すると、僕の足元に魔法陣が出現する。



「●●●●●●●●●●」


詠唱が進むごとに段々と陣は大きく、そして輝きを増していく。そして遂に詠唱が完成する。



「我が名の下に彼の者を望む場に届けよ!


発動 転移!!」



最後の句が読まれ、僕の足元にある陣の輝きも最高潮に達する。そして、僕は転移特有の浮遊感を感じながら、その意識を闇に落としていった…。



*********



セレーネ視点



「ふう、無事に届けることができましたか。」



そう言って私は安堵の表情を浮かべる。そして、彼の異常な強さを思い出す。



「強いとは思っていましたが、まさか、あれほどとは。」



普通はレベル1の時のステータスは大体が一桁であり、稀に2桁の者が出現する程度だ。スキルも地球での経験があるとはいえ、あれほどの量と高レベル。

しかも、エルドラは最上位世界、要は表されるステータスもエルドラ基準である。地球とは強さが別次元といってもいいくらいだ。それでも、あれほどのステータス値。もし地球基準だったらどれほどの値になったのだろうか。


(彼ならば、彼の強さならば、必ず成し遂げられる。だから私は彼との約束のためにも、彼を見守りながら、力を蓄えよう。)


そう考えながら、私は彼が生きて目的を達成することを心から願った。





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