34日目

「……」

 夜中に目が覚めた。俺は、起き上がると1階に降りて水を一杯飲み干す。


 口の中で爽やかな清涼感が踊る。

 と、同時に寝ぼけ気味だった俺の脳内で昨日の記憶が巡り、思考が働く。


 「ううう……ごめんね…そんなつまらなかったんだね? 」

 その幻聴で、思わず咽る。


 目を閉じると、また蛇口をひねり今度は顔に水を掛ける。


 そうやって、もやもやする頭を冷やすと眠る直前の記憶が蘇る。


「まぁ、私の傑作を読んで忘れなさい」


 ……なんで、あんなに自信満々なんだ?


――異世界転生まで

  あと66日――

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