現実主義者の死生観

 よく、死後の世界について考える。


 多くの宗教が言うように、この世は試練の場で、あの世こそが本当の人生の始まりなのだとしたら、私は今すぐに仕事をやめて修行にでも励むべきだろう。


 だが、もし死後の世界なんて無かったら?


 その場合、修行したところで、得られるのは自己満足だけである。


 宗教家は、日々こんな葛藤の中に生きているのだろうか。


 ああ、神様仏様。


 この際、鬼でも悪魔でもかまいません。


 一度その存在を明らかにしてください。


 私は、確証がないと動けない性質たちなのです。

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