第94話 何故か急いで結婚させられる・・・・

「おお!俺が貴族か・・・・凄いな・・・・」


一言で言えば、そんな感じ。


で、俺が


「じゃあ早速行こうか。」


そう言うと・・・・


「ちょっと待って!」


カチヤが珍しく強い口調で止める。


「何だカチヤ?珍しいな?」


「大事な事だから、確認だけど・・・・」


「何が大事なんだ?」


「決まってるじゃない・・・・王様の娘って確か・・・・私達と同じぐらいの年齢よね?」


「ヘインチェちゃん、俺がそんな事知る訳無いじゃないか?」


そう言うと、エリーザベトさんが・・・


「ああ、そう聞いた事があるな。上は25から、下は10まで、6人程・・・いや、8人だったか・・・・?娘、つまり王女様、姫様と言えばいいか?しかも未婚のだ・・・がいたはず。嫁いでいる・・・降嫁した娘を数えれば、10人以上の娘がいるって聞いてた気がした・・・・」


「王様すげえな!娘だけでそれだけいるんなら、王子様もすげえいるんじゃねえのか?」


俺が・・・多分的外れな意見だったのだろう・・・・


すかさずカチヤから、


「ええ・・・・ランナルさん、それはつまり何を意味するか分かりますか?」


「王様絶倫って事か?」


「「「違う(います)」」」


「へ?」


「つまりあれだ・・・・今回の君の功績次第では・・・・娘の一人を嫁がそうって事だろう・・・・」


「何を言ってるんだエリーザベトさん?」


「まだ分からないのですか?つまり、正室はもうほぼ王女様で決まりって事ですよ?」


「ほう、正室・・・で、誰の?」


「ランナルさん、貴方の事ですよ?」


・・・・え・・・えええ!俺が王女様と結婚?


「ナイナイ会った事もないのと結婚とか、向こうから断るだろ?」


「それが王女の務めですから、王様に言われれば、結婚しますよ。」


すげえな王族?


「で・・・ここからが肝心なのですよ!良いですか?」


「何が肝心なんだ?」


「私達3人と、今すぐ結婚して、関係を持って下さい!」


「え?えええ?今すぐ結婚?」


「ええそうです。先に結婚するんですよ。王女様よりも。そして、上手く身籠れば・・・・」


「ちょ、一寸カチヤ!待て待て何言ってるのかわかってるのか?」


俺は暴走するカチヤを止めようとしたが・・・・


「何ってナニですヨ!今すぐ!さあ!!」


ヘインチェちゃんも何だかぐいぐい来る・・・・


「ついにか・・・・私は初めてだからな、やさしくしてくれ・・・・」


「ちょっとエリーザベトさん?私も初めてですよ?」


「カチヤさん!私も初めてなんですよ!」


「ちょっと待て!何ってあれか!子作り・・・・俺も童貞だ!」


目の色が変わる3人・・・・


「まあいいです・・・・いいですよね、お父様、お父様の立ち合いがあれば、男爵程度の爵位なら、すぐに婚姻届け受領できますよね?」


「あ・・・ああ出来るとも!ランナル君ほどの実績があれば、私も文句は言わんがな。さあ!男の甲斐性見せてくれたまえ!これも貴族の務めだ!せいぜい干からびん様、しっかりと励んでくれたまえ!」


何だか怖い事を言われる気がするが・・・・


俺も遂に童貞卒業か・・・しかもこんな美女3人と・・・・

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