第85話 ダンジョン踏破 その2

出た・・・・ドラゴン20体?

多すぎて数えられん・・・・


俺は・・・・ソニックブームを放つ。


”ブン”


鈍い音と共に、ドラゴンが吹き飛ぶ。


その後、すかさず今度は魔法。


行けウォーターカッター?


スパスパドラゴンが切れる。


だが・・・・そんな攻撃ををかいくぐって、こちらにやって来る3体のドラゴン。


オー!俺は今無防備なんだよ・・・・


魔法を使ってフラフラな俺。


まじい・・・


そう思ったが、ドラゴンがやってこない・・・・?


「私がいるのを忘れてもらっては困るな!」


エリーザベトさんがキレッキレな動きでドラゴンを相手にしている。

ヘインチェちゃんは右、カチヤが左。


「オラオラオラオラ!」


親方の方のメンバーがもう1体を受け持っている。


そして、もう一つの方が、残りを。


助かった・・・・



そう思ったのも束の間、俺の2度の攻撃に耐えたドラゴンが向かってくる。


耐えたといっても瀕死の重傷だ。

その歩みは遅い。


俺はほんの少しの時間が稼ぐ事ができたので、ポーションを飲み、クロスボウを構え・・・・放つ!


本当は魔法を放った後にクロスボウのはずだったんだが・・・・思いのほかドラゴンの反応が早く、間に合わなかったのだ。



ドンドン放つ。


バタバタ倒れるドラゴン。


エリーザベトさんが相手にしていたドラゴンを仕留めたので、ヘインチェちゃんとカチヤがそれぞれ1体ずつドラゴンを倒す。



親方らも相手にしていたドラゴンを倒し、まだ息のあるドラゴンのとどめを刺していく。


・・・・

・・・

・・


誰も怪我する事なく、仕留める事ができた。完勝だ!



俺は流石にまだふらつくので、休んでいる。


その間にエリーザベトさんが俺の傍で見守ってくれ、ヘインチェちゃんとカチヤがドロップアイテムを回収している。


「君の魔法はまだあまり実戦では危ないな。魔法を放った後が無防備になり過ぎだ。」


「その・・・・ようだ・・・な・・・・もっと・・・・学ば・・・無いと・・・・」


俺があまりにもふらつくので、エリーザベトさんが俺を支えてくれる。


なんだかんだ言って、エリーザベトさんは面倒見がいい。


俺はエリーザベトさんにもたれかかり、暫し寝てしまった・・・・


時間にしてほんの数分だろうけど、アイテムを回収し終わって、ボス部屋から出る事に。


俺はまだ少しボーッとしていて気が付かなかったが、


「ちょっと待って下さい!今までと様子が違います。」


何だ?そう言えば・・・・休憩所?らしきものが見えないし・・・・そうそう、休憩所の付近には、魔法陣が置いてあって、それを踏めば地上に帰還できるのだが・・・・それが無い。


「なあカチヤ、休憩所も魔法陣もないぞ?」


「ええ・・・・奥に進む道しかありません・・・・」


俺は考えた。これは何か起こるのではないか?と。

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