第78話 この・・・転送装置?を活用するテスト

昔は、こういった・・・・例えばダンジョンの特定の場所から地上へ移動できる魔法陣。


また、大きな都市間を移動するのに設けられたゲート。

このようなものが沢山あったそうだ。


今はダンジョンの魔法陣は残っているが、ゲートの方はもう失われて久しいらしい。


片方が残っていても意味が無く、その所為で年々使えなくなり、数十年前の何かで完全に使えなくなったらしい。


戦争だったのか、何かの不具合だったのかは分からないが。


まあ、そんなのはどうでもいい。


俺は、一寸換金し、その金を元手にポーテートに家を購入した。

何をするって?そのゲートとやらの試験の為さ。


それと、ローテート、此処にはクランの拠点があるから・・・・それと共に、もう親方らとは一緒に過ごせない・・・・チームの9人は、それぞれ2人の妻を得たので、しかもダンジョンで、そう、もう問題なさそうなので、チームもローテーションをして、下層へアタックしてもらってる。

そこで得たアイテムを、個人で売却してもらって、皆金を得ている。


なので、9人には皆家を買ってもらった。


クランの拠点はあくまでもクランとして使う事に。


で、俺はローテートでも家を買った。



なので、今はこの偶然作った・・・・皆はゲートと呼ぶので、もうゲートでいいな。

ゲートを先ずはクランの拠点とローテートの家に設置。そして、ローテートの家とポーテートの家に設置。


距離的にはクランの拠点とローテートの家はかなり近いから、先ずこれでテスト。


それが上手くいけば、ローテートとポーテートでやってみる。


上手くいけばいいんだがな・・・・


・・・・

・・・

・・


「ねえ・・・・本当にやっちゃうの?」


心配そうな顔をして聞いてくるヘインチェちゃん。


「まあ、クランの拠点とこの家だぞ?そんなに距離はないから、まあ大丈夫だろ?」


内心めっちゃ心配だが。


「その自信は何処からやって来るんだか。」


エリーザベトさんも心配そうに見ている。


ちなみにクランの拠点にはカチヤが待機中。


万が一何かあったらと思い、留まってもらってる。


「よし、行くぜ!」


俺はこのゲートに乗る。


一度に一人しかいけない・・・・多分。こればかりは怖くて何人かで、とかのテストはしていない。


「気を付けてね・・・・」


ありがとうヘインチェちゃん。でも気をつけようがないんだよな・・・・


ゲートに入って暫らく・・・・一寸意識が持ってかれそうになったが、視界が変わり・・・・


「ランナルさん、成功ですよ!」


カチヤが目の前にいた。


俺は少々ふらつきながら、ゲートから出る。


カチヤが支えてくれる。


「どうだ?俺何ともないか?」


「見た目は問題なさそうですよ?」

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