第53話 ギルド内が騒然とする

「俺LRなんて初めてみたぜ!」


「しかも2つ出たぞ?どうなってるんだ?」


しまった・・・・人目の多いギルドの、しかも目立つ場所だった・・・・



「きゃあーーー!凄いです!」


受付の女性が感激している。


「君って奴はまた凄いのを引いたな・・・・」


今回の目玉の一つでもある、LRのマジックバッグ・大きさ、数量無制限、アイテムごとに時間経過が選択でき、重量はぼぼ無いに等しい。


なんじゃそりゃ。


そして、クロスボウだが・・・・


クロスボウとは、ボウに矢をつがえ、それを発射させる武器だが、射程距離に難があり、重量もなかなか重い。


さらには矢をつがえるのに時間がかかり・・・・セットしないといけないからだ・・・・ただ、威力はある。それに、命中率は悪くなく、狙いを定めやすいという利点もある。


だが、このクロスボウは・・・・なんと矢を自動装填、しかも矢は無限に補填するという、夢のような武器だ。


流石はLR・・・・


そして、我に返ったギルド長が・・・・


「なんと!今しがた渡したレアガチャ11連でそうなったのか・・・・?信じられん・・・・」


「ああ、どうやら俺は運がいいらしいな。」


どうやらあの虹色に輝いていたのは、SRかSSR

らしく、ほぼ半数近い数が当たりだった・・・・あ、でも避妊薬以外は使えるぞ?


スキルは・・・・創造?どうするんだこれ?付与?これも使い方が分からん・・・・


だが、回復魔道具は地味にありがたいぞ?


Nでもレンタル代金中々だったからな・・・・



は!そうだ!ダンジョンへ向かわないと!

このままここにいると、どうなるか分かったもんじゃないからな・・・・


「よし!ダンジョンへ向かうぞ!」


「さっきので運を使い果たしてなければいいがな・・・・」


「う・・・・酷いじゃないかエリーザベトさん・・・・」



「ふふ・・・・冗談だよ?」


「エリーザちゃんそれ冗談に聞こえないよう?」


「ヘインチェ、そんな事はないぞ?」


「さっさと行くぜ!」


俺は2人のやり取りを無視し、ギルドの建物を出ようとする。


「待って下さい!案内しますよ?」


ずっと俺達に付き添ってくれてた、受付の女性がそう言ってくれるが・・・・


「あ、途中でダンジョンの位置は確認してますよ?」


無慈悲にもヘインチェちゃんがそう言う。


「ダンジョンの中を案内しますよ?」


「それはありがたい・・・エリーザベトさんはあのダンジョンに入った事は?」


「いや・・・・ないな・・・・私はローテートより向こう側しか行った事がないからな。こちら側には来たことが無いのだ。」


意外だな・・・・


「じゃあ頼むよ・・・・おっと、ダンジョンは危険だからな・・・・この2人と同じ装備を貸すよ。」


俺は駄目だな・・・・美人に弱い。


金髪スレンダー美女。くう・・・・


「では奥の部屋で・・・・」


そう言われ、引き返し、2人で中に入る。


「これを装備してくれ。」


俺は2人と同じ装備を渡す。何せ女性向けの装備、3揃いあるからな。


「え?いいんですか?信じられませんがすべてLRじゃないですか・・・・」


「目の前で知り合いが死ぬのは嫌だからな・・・・」


「では遠慮なくお借りしますね?」


そう言って受け取った女性は・・・・あ!何でそこで脱ぐ?


「慣れてますからお構いなく?」


かまうよ!


と言うか恥じらいを・・・・


俺が狼狽える中、女性は着替える。


ま、裸になる訳じゃないが・・・・肌着だからな・・・・



ああ、この間に・・・・あるな換金ボックス。


ショートソードを獲得しておこう・・・・


未だLRの武器は短剣しかなかったりするので・・・・


一気に投入しまくる・・・・着替えてるから見てねえよな?


暫らく投入すると・・・・


LR   ショートソード(1) 竜剣   +64

LR   ショートソード(2) 竜剣   +128

LR   ショートソード(3) 竜剣   +192

LR   ショートソード(4) 竜剣   +256

LR   ショートソード(5) 龍剣   +320


おお!これをいくつか・・・・



「終わりましたよ?」


うわ・・・すげー似合ってるんだが・・・・

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