第14話 靴と手袋が欲しいな・・・・

「うん?君は何かをするのかい?」


「まあそう言う事。」


「わかった。ちょうど一週間後のこの時間に、ここで待ち合わせをしよう。」


そう言ってエリーザベトさんは、俺と別れ、受付で何やら手続きをしに行った。


俺はもう用が無いので、ギルドを出た。


あ、宿で寝よう・・・・


・・・・

・・・

・・


翌日


またダンジョンで狩りの開始。


本日は・・・・別の階層。


「今度は防具の場所だな!」


親方がそう言う。


「おいランナル、何だその恰好は?」


「なんつうか、イメチェン?」


「まあいい・・・・どうせお前は殆ど戦闘に参加しねえからな!まあ足手まといにならなければそれでいいがな。」


そう言って親方は先に進んでいく。


さて・・・・俺も進むか・・・・


で、出たのは・・・・靴だった。


靴は素早さが上がるんだったな。


そしてまた狩りの一日が始まった・・・・


「あ、親方、一寸連絡があるんだが。」



「なんだランナル、今話さないといけねえ事か?」


「今じゃないと意味がない。一週間、昨日からだが、キャンペーンとかでドロップするアイテムが固定するみたいなんだ。」


「は?なんじゃそりゃ?聞いてねえぞ?」


そうだよな・・・親方でさえこうなんだ。他のメンバーが知る訳無いよな。


「たまたまギルドに寄ったら、そう聞いた。」


「ギルドだあ?てめえよくそんな暇あったな!昨日は俺は疲れて速攻寝ちまったぞ?」


ですよね・・・・


やっぱそうだよな、下っ端はギルドに寄り付かないから、知る由もない。


そして・・・・順調に靴が集まり、俺の取り分も5セット程が出来上がった。


狩りの終わり・・・・


「今日も大量じゃねえか!こんだけありゃあ11連回したくなるな!」



恐らく回しても金の無駄だよ親方・・・・


ああ、なるほど・・・・下っ端はこの負の連鎖から逃れられないんだな。

俺はバグ?でこの連鎖から逃れたが。


・・・・こいつらに手助けする必要あるのか?

まさか情報は教えられねえが。


そして、今日もたっぷりSSR装備が手に入った。


SSR    ブーツ(1) アタナトン    +32

SSR    ブーツ(2) アマザエル    +64

SSR    ブーツ(3) ミスティア    +96

SSR    ブーツ(4) エサウアル    +128

SSR    ブーツ(5) 月草       +160


キター!!


まるで草の上を歩いているような浮遊感?

足音は静かだしな・・・・


これは・・・・何故か足にぴったりだな。履き心地もいい。

こういった装備って、確かサイズの自動調整機能があるんだっけ?


だからなのか、足の大きさに合わせた靴じゃないんだよな。有難い事だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る