天才の証明(4/8)
いよいよケント達の順番が回ってきた。すでに念入りな準備運動を終えた二班が向き合い、一定の距離をとって
双方ともに人数は三。
十一班、魔戦科、人間のケント・バーレス。普通科、リザイドのマルティナ・トレンメル。魔法科、マギアスのリア・ティスカ。
十四班、魔戦科、デモリスのオルフェス・ディア・ローダン。普通科、ウルフェンのオットー・アズム。魔法科、人間のエリス・ステット。
それぞれの班の先頭に立つ魔戦科の二人。
魔法科を
そしてこの
成績でいうならば
この人よりは自分はできた人であると、そう言い聞かせて自身のちっぽけな
しかし、それが下にいる者の成長を
「いいですか?くれぐれもルールの
他の班と比べて異常なほど張りつめた空気にアルバートが
装備は魔戦科、普通科の四人は全て木剣一本のみの基本装備。リアは
あの落ちこぼれのリアに自分が負けるはずがないと。
「――じゃあ、後は任せた」
後ろを振り向かず、ケントがそう口にする。
「うん!」
「ああ!」
すると力強い返答が
すでに戦術は二人に伝えてある。そして、ケントの予想通りなら相手の動きは……。
「では、十一班対十四班、模擬戦、始めッ!」
「「ウオオォォッ!!」」
アルバートの開始の
木剣と木剣が打ち合わさる衝撃がビリビリとした波となって広がっていく
そのあまりの
高速で打ち合わされる木剣、時に回避し反撃の一撃を狙うがそれも相手に
「セヤッ!」
「!!」
その瞬間、ケントの
「〈
「〈
待機詠唱によって放たれた
「〈
反撃にオルフェスが振るったのは木剣よりもはるかに長い光の刃。それを木剣に重ね、リーチを
その光の刃に対し、あろうことかケントは避けようとせずに前に向かった。
「〈
光の刃を
「ヌゥッ!」
再び木剣同士の近距離戦へ。お互いの実力は
それがケントの狙いであった。
次元の違う天才同士の戦いに見入っていた落ちこぼれ二人は、はたと気付いて前を向いて自分達が倒すべき相手を
こうなることをあらかじめケントは
だからケントは、二人に
この模擬戦の決着方法は魔法科の生徒の代表者一名に有効打が入ること。つまりケントとオルフェスの戦いの行方は直接的には勝敗に
ケントがオルフェスと戦っている間、オルフェスはリア達には手を出せない。そしてそれはケントも同じ。ならば――
残っている二人同士の戦いが班としての勝敗を左右する!
「行くぞリア!」
「うん!勝つよ!ティナちゃん!!」
お互いを
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