第54話 進撃

翌朝前線に向かうとゴブリンの集団と対峙する

「魔王を倒して平和を取り戻す!!私に続け!!」

美咲が言うとゴブリンに向かって走っていくとゴブリンの攻撃をかわしながら次々と斬り倒し突き進む

「え!速い!それに正確に倒している?」

ベクトルが驚いている

「多数相手の戦い方を学んだからな」

ジンが微笑みながら言うとクレアとサーラも討ち漏らしたゴブリンを倒している

「多数相手・・・」

ベクトルは呟き警戒をしながら走っていく

「グォーー」

オーガが正面に見えると美咲は躊躇無く剣を振り抜きオーガを両断するとジンは残りのオーガを首を切り落として倒している

「速い!」

ベクトルは唖然とする

「ベクトル!!死にたいのか!!ボケッとするな!!」

ジンが怒鳴るとベクトルは全力で美咲に付いていく

「突破出来ました」

美咲が笑顔で言う

「止まるな!このまま追い付いて来れない距離まで進むぞ」

「あ!ジンさん!解りました」

美咲は笑顔で言うと後方を確認してから走り始める


後方ではルシオが美咲の快進撃を見て苦笑いしている

「凄い!!どれだけ強くなったんだ!!」

ルシオは呟くと部隊を徐々に下げていく

「美咲様達は突破した様です」

「このままゴブリンを連れて後方に引くぞ!美咲から引き離す」

ルシオは言うと部隊はゴブリンを引き連れながら下がっていく


日が暮れると見晴らしの良い場所で夜営をする

「美咲様本当に中央突破出来るなんて思いませんでした」

「ジンさんにクレアにサーラが居てくれたから、後方を気にしないで前だけ見ていたからね」

「私は役にたたないですね」

「戦闘以外で役たつ事を考えれば良い」

ジンが微笑みながら言う

「解りました」

「魔王の居るところまで3日はかかるから警戒は忘れずに」

美咲が笑顔で言う


翌朝歩き出すと廃墟を見付ける

「町の跡ですね」

ベクトルが呟く

「ジン様!気配がします!」

ウルが言うと美咲とクレアは周囲を警戒をする

「え!何!キモい!!」

美咲が言うと地面から手が出てきて次第に体が出てくる

「アンデット!逃げましょう」

ベクトルが慌てて言うとサーラが魔法を使うとアンデットは形を維持出来なくなり崩れ落ちていく

「え!」

ベクトルが驚いている

「天敵の前にゆっくり現れるなんて愚かだな」

ジンが苦笑いしているとサーラが笑顔で次々と浄化していく

「・・・・浄化の魔法・・・プリーストだったのですか?」

ベクトルが苦笑いしている

「ハイプリーストです」

美咲が笑顔で言う

「剣士だと思っていました、まさか後衛だとは」

「ん?サーラは剣の実力も凄いぞ」

「そうですね・・・やっぱり自分は役にたてないですね」

ベクトルが苦笑いしている


「サーラさん凄い全部浄化してしまうなんて」

「初めてで緊張しましたが簡単なのですね」

「サーラは偉い!偉い!偉い!」

ドリーが踊りながら浮いている

「コラー!ドリー!静かに警戒をしていなさい!!」

ウルが言うと説教を始めると美咲が笑い始める

「休憩したら進むぞ、また出てこられても面倒だからな」

「はい!ジン様」

クレアが笑顔で答えると美咲も頷いている




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る