第50話 クレアの実力
夜営する準備をしているとルシオ達が追い付く
「美咲様!!ゴブリンですが、本当に全滅していました」
ルシオが青ざめながら言う
「は?本当なのか!本当に本当か!!」
ベクトルが大声で言う
「間違えない・・・信じられないが1面ゴブリンとオーガの死体しかなかった・・・・1人で倒したと信じられないが・・・事実と認めるしか無い」
「ルシオが認めるなら本当だな・・・ジンが1番嫌いなお前なら」
「ジンの実力は・・・・どのぐらいなのか解らない!」
ルシオが困惑している
「やっぱりジンは私より凄く強い!レベルも尋常ではないから・・・・」
「レベルも?」
「あ!!聞かなかったことにして!!人のレベルが解るから見てしまったけど!!これはルール違反だから!!お願い!!」
美咲が慌てて言う
「・・・・わかったが美咲が驚く程の高レベルか・・・」
ベクトルが呟くとルシオが考え込んでいる
「そうよ・・・100レベルまで転職をする気が無いから上級剣士だけど・・・その気なら上級職になっていたと思うわ」
「は!!100レベルまで転職しない!!」
「そう!!だから例え1レベルでも途轍もない実力を持っているけど今のレベルからしたら・・・どんな実力を持っているか解らない」
美咲が真剣に言う
「・・・・常識外れだが!実力も頷ける」
ベクトルが考えながら言う
「ルシオ・・・あのクレアと言う少女と一騎討ちしてくれない?魔法使いだけど・・・どのぐらいの実力を持っているか知りたいの」
「は?どう言うことだ!!」
「あの少女も高レベルだから!!」
美咲が真剣に言う
「高レベル!!ふざけるな!!あり得ない!!」
ルシオが驚いて声をあらげる
「・・・・ルシオ一度確認した方が良いな・・・もしその少女が美咲の思う通りの実力なら凄いことになる」
ベクトルが考えながら言うとルシオは苦笑いしている
「ジン!ちょっと頼みがある!!」
ルシオが真剣な目付きで言う
「何か様か?」
「クレアと一騎討ちで勝負させたい!!実力を知っておきたい!!」
ベクトルが言うと後ろで美咲が見つめている
「クレアどうする?」
「ジン様!暇だったから良いです!!」
クレアが笑顔で言うと後ろでサーラが苦笑いしている
「一本勝負だ」
ルシオが言うとクレアが剣を持ってルシオと向かい合う
「はじめ!!!」
ベクトルが言うとルシオは剣を構えるとクレアは笑顔で剣を構える
「撃ち込んでこい!!」
ルシオが言うとクレアは本気の一撃をルシオの剣に叩き付けるとルシオは剣を地面に落として手首を押さえながら唖然としている
「ルシオ!真剣にやらないと怪我するぞ」
ジンが言う
「なんだ!!この重い一撃は!!」
ルシオが焦りながら言う
「一本勝負だからもう終わりか?」
「見くびりすぎた!!やり直しだ!!」
ルシオが言うと剣を拾い構えるとクレアに剣を振るがクレアは簡単に避けながら笑っている
「馬鹿な!!ルシオの剣が全く当たらない!!それも完全に避けられている!!」
ベクトルが驚き呟くとルシオの剣を避けてからクレアは首筋に剣先を向ける
「やっぱり凄い!!これで魔法使いなんて!!あり得ない!」
「ここまでの実力とは思わなかった」
ベクトルが驚きながら言うとルシオは唖然としている
「クレア、遊び過ぎだな!一撃で鎧ぐらい砕いて良かったのにな!!」
ジンが笑顔で言う
「あーー!その手もありました!!お姉ちゃんも居るから怪我させても良かったんだ!!」
クレアが笑顔で言う
「余り強いのを宣伝しないでね」
サーラが苦笑いしている
「はーい!お姉ちゃん!!」
クレアが笑顔で言う
「弱すぎるのはわかったか?」
ジンが微笑みながらルシオに言う
「少女にも勝てないのか・・・・・」
ルシオは落ち込み始めるとベクトルと美咲が何か言っている
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